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チート全開?

・・・・・・・・がんばります。

 今日は朝から気合いをいれて森にきている。

 目標額に今日にも達成しそうなため気合いが何時も以上にはいる。

 しかし、森に着くと異変に気付く。


(おかしい、生き物の気配がしない)


 森はゴブリンの気配すら無い状態だった。

 実はオークが蹂躙したせいでゴブリン等の弱い魔獣は逃げ出してしまっていた。

 そこに昨日のオーク殲滅で森から生き物がいなくなったのだ。

 そんなことを知らないトワは薬草を摘みながら森の奥に入っていく。


 一時間ほど歩き回った時気配察知に反応があった。

 腰にある剣を抜き反応があった場所に走り近付く。

 前に幾つかの影が見える、

 相手の一人が気付き俺の方を向く。

 近付きトワは、足が止まる。


「クラインさん!何で此処に?」


「おう!坊主か!ちょっとな、ギルドの依頼で、

オークの調査にな、森にはもうオークはいないな」


 そこに居たのはAランクの冒険者クラインさん達の6人パーティーだった。

 クラインは昨日サリーさんが言っていた調査依頼を請けていたたらしい。


「いや、そうじゃなくて、王都に戻ったんじゃないんですか?」


「ペルイトの依頼で、最近魔獣の動きが活発だから、魔国の国境辺りを調査してきただけだ」


「そうだったんですか!」


 クライン達は王都から国境調査の依頼をうけに来たらしい。

 クラインさんと話をしていたら後ろのローブを着たいかにも魔導師が割って入ってきた。


「ちょと、クライン!誰よその子!」


 声を聞いて驚いた。顔まで隠れていたため気付かなかったが女だった。

 確かに良く見れば、体つきは細くスレンダーで、綺麗な金のロングヘアーの凄い美女だ。


(胸は・・・・・・・・・!)


 凄い睨まれた。


「おう!この坊主か?この坊主が前に話した、レイシャが特例をだした奴だ!」


「えっ!この子が!」


 ローブの人が驚いて目を見開いている。


(あれ?何かまずいのか?)


 取り敢えず手を出して、握手を求めて、


「初めまして、トワです。何か?」


 ファミリーネームは貴族や国に認められた豪商しか無いので、名乗らない方が良いことをクラインに聞いていた。

 特に王都では気を付けた方が良いらしい。


「あ、私はメイシー、Aランクの冒険者だよ。

いやー、あのレイシャが認めるってことは、凄い強いんだろうね?」


「いえいえ、まだ、駆け出しですよ」


「謙遜しなくても、オーク殲滅って、凄い事だよ。

それとも、ベッドで認めさせたの?」


 メイシーさんは、笑顔で言う。

 クラインさんが、ニタリと笑いながら、


「なるほど、夜も無双したって訳だ」


 などと良い始めた。


「やめてくださいよ!俺まだ、経験な・・・・!!」


 勢いで余計な事を口走りそうになり、慌てて口を手で塞ぐ。

 しかし、二人は更にヒートアップしてしまった。


「何!未だなのか!冒険者は死が何時も身近にあるんだから、夜もドンドン楽しめよ」


「そうだよ。何なら今お姉さんがあげよっか?」


「よせよせ!そんな貧相な胸が初めての相手なんて、可愛そうだろ!」


「なんだと!クライン後で消し炭にしてやるからな!

トワは、胸の大きさ何か気にならないよね」


 笑顔なのに目が笑ってない。

 メイシーさんの威圧に負けて勢いよく頷く。

 そんなやり取りを観ていたクラインさんの他のメンバーが、呆れ顔で、


「いい加減にしろ!悪乗りが過ぎるぞ!」


 盾を持った人が二人を怒鳴りつけた。

 二人はばつが悪そうに頭を掻きながら、


「すまん!やり過ぎた」

「ごめんね。でも、相手するってのは冗談じゃないよ。気が向いたら、何時でもきてね」


 メイシーさんは、ウインクした。

 トワは苦笑いを返すしかできなかった。


「すまんかったな。俺はマッツ前衛で盾役をしている」


 その後ろから槍を持った男の人と、修道服を着たもの凄い胸の美女が来た。


(痩せているのに、あの胸・・・・・)


 トワが巨乳に目を奪われているとクラインが笑いだす。


「がははは!やっぱり男ならそっちだよな!」


 メイシーさんがクラインさんを殴り飛ばして、こちらを睨み付ける。


「全くあいつ等は、・・俺は槍使いのカーベンだ!よろしくな。」


 凄い気さくな、親戚のお兄ちゃんって感じだ。


「私はこのパーティーの紅一点「ちょっと!酷いよ!」回復役のアーヤです!」


 クラインに馬乗りになって殴っていたメイシーが涙ながらに叫ぶ。

 アーヤさんは俺に笑顔を向けたまま怒気のこもった声で、


「・・・・メイシー?私が喋ってるの、文句あるの?」


 アーヤさんの威圧にその場の空気が固まる。


「ごめんなさい!文句ありません!」


「よろしい!トワくん、よろしくね」


 トワは震えながら頷く事しか出来なかった。

 そして、後ろから声をかけられて驚いてしまった。


「拙者はロイ、斥候をしている」


 それだけ言うと森の中に消えてしまった。

 ロイさんは見るからに忍者だった。

 そのあとたわいもない話をしばらくしてクラインさん達が動き出す。


「さて、俺等はもういくぜ!」


「森の更に奥ですか?」


「いや、街に戻って報告にだ!緊急依頼はもう終わりだな。坊主はどうする?」


「あ、そうですか俺はもう少し奥に行ってみます。

今帰っても、新しい依頼に行く時間が無いですから」


「そうか、気を付けろよ!」


 そう言って別れた。

 それから森の奥にドンドン進んでいくが何時までたっても気配が無い。


(マジで、生き物がいない!昨日のせいか?

これじゃ予定がズレまくりだ!)


 森の奥に岩山が見えてきた。


(森の端まで来たが・・・・・何かいる!)


 気配察知が岩山にある洞窟の奥に4つの気配を感じた。

ゆっくり近付き剣を構えて周囲を警戒るす。 

 男が洞窟から出てきて森の茂みに入っていく、どうやらトイレらしい。

 気付かれないように近づき鑑定をした。


ドブー 人間(盗賊) Lv18

HP:58/58       スキルポイント20

MP:10/10

STR:38

DEF:30

INT:20

DEX:21

AGI:33

LUC:5

スキル:

短剣術Lv1



(俺よりレベルが高い!・・・でも、ステータスでは負けてない、仲間を呼ばれなければいける!)


 無防備な相手に近づき確認する。


(武器は持ってないな)


 こんな所で襲われるとは考えていなかった盗賊は武器を持たずに外に出ていた。

 トワは後ろから一気に襲い、声を出されないように腕で首を絞める。

 絞めながらステータスを奪っていく。

 しばらく、もがいていたが急に体から力が抜ける。

 腕を放してとどめに首を斬り落とす。

 しばらくすると、また、洞窟から男1人また武器も持たずに出てきた。

 先ほどの男を探しに来たらしく茂みに入っていく。

 俺は後から静かについていく。



ペースド 人間(盗賊) Lv16

HP:52/52        スキルポイント31

MP:15/15

STR:31(+10)

DEF:33

INT:6

DEX:22

AGI:21

LUC:3

スキル:

格闘術Lv1

筋肉強化Lv1


(脳筋キター!・・・・そんか事より格闘術もちか、どうするか、先に喉を潰して、後は、手足を切るか折るかすれば良いか)


 人を殺しても全く罪悪感が無いことは考えないことにした。

 男の前に陣取り木の影から鞘に入ったままの剣を喉に突き立てる。

 喉を潰された男が咳き込みながら直ぐに殴りかかってくる。

 その腕を肩から冷静に斬り落とす。

 男はその場にうずくまる。

 トワは上から頭を踏みつけながら、


(理解して、かかってきた感じ、じゃなかったな。お!踏みながらでも、ステータスドレイン使える!これは、良い発見だな)


 等と考えながらステータスを奪って首を斬る。

 戻って来ない二人を不信に思った中の二人が構えながら出てきた。

 それを、鑑定する。



グダー 人間(盗賊) Lv18

HP:38/38       スキルポイント27

MP:55/55

STR:17

DEF:19

INT:30

DEX:32

AGI:18

LUC:6

スキル:

火魔法Lv2

水魔法Lv1


特殊スキル:

アイテムボックス



(魔法使いだ!先にこいつからだな!)




ドルドイ 虎獣人(盗賊) Lv22

HP:79/79(+5)      スキルポイント39

MP:5/5(+5)

STR:47(+5)

DEF:55(+5)

INT:21(+5)

DEX:20(+5)

AGI:39(+5)

LUC:6

スキル:

牙術Lv2

爪術Lv2

肉体強化Lv1



(この虎がボスだな、最初に出ていたらヤバかったかもしれないな。二人分のステータスを奪った今なら楽勝だな)


 虎が前に出て警戒している。

 魔法使いは後ろで、何時でも支援出来るようにしていた。

 トワは遠回り(相手は獣人なので一応風下から)して、二人の後ろに着く。


 トワは知らなかったが獣人と言っても個人差はあるが五感が人間よりも多少鋭い程度で、しかも酒が入っている今ならばまったく警戒が必要なかった。


 後から魔法使いを腕で締め上げる。

 ステータスを奪いとどめに首を折った。

 異変に気付いた獣人が振り向く。

 トワは獣人に駆け寄り振り向き様のところで両足を切断する。

 獣人はそのままなにも出来ずにステータスを奪われ首を跳ねられる。

 盗賊を皆殺しにして根城らしい洞窟を探索する。

 洞窟の中にはナイフ一本と酒しかなかった。

 なので盗賊の装備や財布を奪って死体はまとめて火魔法で焼きつくした。

 ギルドカードを見て盗賊になってないかを確認する。



トワ 人間 ギルドランクD0/10


討伐記録


盗賊4

ドブー人間

ペースド人間

クライン人間

ドルドイ虎獣人


 と、書いていた。


(盗賊には、なってなかった良かった。

それにしても、盗賊は殺すと名前が載るんだな!)


 などと考えながら少し休み街に帰る。

 ギルドに行き、サリーさんに薬草と盗賊の話をしてギルドカードを渡す。

 すると、ギルドマスターの部屋に通された。


「悪いな、手間をとらせる」


「いえ、何かようですか?」


「お前には本当に驚かされる。実はお前が倒した盗賊は、今日王都の冒険者ギルドから依頼が出たばっかりの盗賊だったんだ。」


「そうだったんですか、何かまずいですか?」


「いやいや、不味いことはない。逆に今日の今日報告が出来て、私は鼻が高いな!報酬も、それなりに期待してくれ、それと、今回の事でお前のランクをAまで私の権限で上げるからな」


「えっ!いや、コツコツ上げていきますから!」


「そう言うな、私がお前に指名で依頼をするのには必要な措置だ。」


「・・・・・・何かあるんですか?」


「・・・・まだ無いが、いずれするときに困るからな」


 レイシャはニヤリと笑う


「・そ、そうですかわかりました。ありがたく貰います」


 トワは背中を冷たい汗が流れたが怖くてそれ以上聞けたかった。


「ふふ!わかってくれたか。後は、サリーの所でたのむ」


「はい、失礼します」


 ギルドマスターの部屋を出てサリーさんの所で処理してもらう。


「驚きですよ、数日で、ランクAなんて」


「いや、俺も驚きですよ!」


「まあ、いいです。え~と、薬草を10束で、銀貨1枚それでですね、盗賊の討伐で、4人全員討伐なので、白金貨1枚です」


「そんなに、貰えるんですか?」


「はい。王都で結構、暴れまわっていたらしいですね」


「そうだったんですか、」


「あと、これがAランクのギルドカードです。

Aランクより上にいくには、複数名の冒険者ギルドマスターの推薦が必要ですので、まあ、実質Aランクが一番上ですね。あと、クラインさんから伝言を預かってます。

『王都に戻るから何時でも訪ねてこい!』だそうです」


「ありがとうございます。今日は帰りますね」


 ギルドを後にした。

 流石に疲れてそのまま奴隷商に行く気にはならなかった。


 宿について何時ものように、飯を食って体を拭きベッドで、ステータスと金を確認する。



小鷹 永久 (コダカ トワ) 人間 15歳 Lv15

ギルドランクA

HP:345/345(+5) スキルポイント130

MP:143/143(+5)

STR:207(+25)

DEF:208(+5)

INT:129(+5)

DEX:148(+5)

AGI:174(+5)

LUC:19

スキル:

剣術Lv3

槍術Lv1

短剣術Lv1

格闘術Lv1

牙術Lv2

爪術Lv2

気配察知Lv2

筋肉強化Lv2

肉体強化Lv1

火魔法Lv2

水魔法Lv1


特殊スキル:

アイテムボックス×2


ユニークスキル:

鑑定眼

ステータスドレイン


《肉体強化・・・LUC以外に肉体強化レベル×5》


(火魔法と筋肉強化が、レベルが上がった。

スキルポイントは、後でゆっくりと考えるか、

それにしても、・・・・チート全開だな!金は、)



白金貨2枚

金貨251枚

銀貨119枚

銅貨106枚



 盗賊の財布は結構入っていた。


(王都で、暴れまわっていただけはあるな。

それにしても、目標額を遥かに凌駕した。

家でも買うかな?)


 もう、明日の事を考えていた。


(明日はいよいよ、グフフ!)


 ベッドで1人悶えながら眠りにつく。




・・・・・・これからもよろしくお願いいたします。

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