スキルポイントのご利用は計画的に?
今トワは、ベッドで唸っている。
昨日バカからスキルポイントを奪って合計19ある。
(どうする、新しいスキルを取るか、火魔法をLv2にするか!)
腕を組んで考える。
(・・・・・とりあえず、火魔法を使ってみて、Lv1だと、弱すぎたら2に上げて、使えそうなら他のを取ってみるか、貯めといてユニークを取るのもありだな。)
等と考えをまとめ下に降り飯を食ってギルドに向かう。
ギルドで依頼を探していると、色の違う1枚の依頼書を見つけた。
緊急
街道でオークの目撃多数これを討伐せよ!
数は10匹以上を討伐した者は全員達成とする。
報酬 一匹に付銀貨1枚 Eランク
オークは、2足歩行のブタだ。
180センチ位あり、少しデカイ。
報酬は通常銅貨8枚、今回は緊急で銀貨1枚に上がっている。
(報酬が良い、しかも、オークは解体屋で買い取ってくれるから、金が一気にはいる。奴隷の事もあるから金が欲しいから受けるか。)
オーク討伐の紙を壁から1枚はいで、何時ものようにサリーさんのところにいき、オーク討伐の申し込みをした。
サリーさんが凄い怒っていた。
「また、無茶をするきですね!
仕事ですから受付しますが本当に気をつけて下さい。」
心配そうにしているサリーさんに軽い笑顔で
(サリーさんて、表情豊だよな。)
そんなことを、思いながら。
「大丈夫ですよ。無茶はしませんから。」
と言ってギルドを出て街の門を出ると、魔法の練習をしながら街道を歩く。
目撃情報の場所は街とをつなぐ街道で、その途中で森の中を通る場所だ。
薬草採取等をした場所とは違う。
しばらく歩き森に着いた。
森の中で気配が数多くする。
(他の冒険者って感じ、・・・じゃ無いな。
行ってみるしか無いかな。)
腹を決め森に入る。
入った森は、見通しも良く、太陽の光も射し込んで明るい。森と言うより林にちかい。
気配を見つけ、そちらを良く視る。
まだ遠いが、ピンク色のブタ、オークがいた。
オークは群れで動く事はあまりないらしいが、周りを警戒しながら近付く。
オークの方はまだ気付いてなく、地面の何かに手に持つ槍を突き刺している。
トワは後ろから静かに近付き、オークの下を見る。
(死体だ!)
革のような鎧を着た冒険者の死体だ。
声を出しそうになるのを必死に抑える。
(気持ちが悪い、吐きそうだ。 そんな事言ってられない、気を抜けばあの死体は俺だ!)
逃げ腰になる気持ちを必死で耐え、ゆっくりと剣を構える。そこで、オークを鑑定する。
オーク(魔獣) ランクE
HP:18/20
MP:5/5
STR:10
DEF:8
INT:1
DEX:1
AGI:2
LUC:1
スキル無し
(ゴブリンよりは強いが、俺なら倒せそうだ。)
一気に近付き後ろからオークの首を切り飛ばした。
オークは、断末魔をあげることなく、血を噴き出しなから倒れていく。
死体をアイテムボックスに入れているときに、目の端にオークが走って来るのが見えた。
その方に向かって、左手を突きだし、
(ファイアボール)
と、念ずると、バスケットボール大の火の玉が飛んでいき、オークに当たり体を弾け飛ばし燃えてなくなった。
(やっぱり威力が強いな)
来るまでに練習したが威力は、変えられなかった。
森に入ってオークを結構倒したが、やはり戦いながらだとスキルが奪えない。
更にオークを倒していて気付く、
(結構時間が立つが、他の冒険者を1回も見てない!
何かヤバそうだ、数は大丈夫だし帰るか!)
嫌な感じがして、帰ろうと森の出口に向かうと、気配察知が強めの気配を察知した。
それは、トワに気付いたらしく凄い速さで向かってくる。
逃げ切れないと覚悟を決め剣を構える。
見えて来た奴はオークだが他とは見た目から違っていた。
体は茶色の毛で覆われていて口には牙がある。
普通のオークがブタならこいつは猪だ。
とっさに、鑑定をしてみる。
オーク(亜種)(魔獣) ランクD
HP:50/50
MP:10/10
STR:30(+10)
DEF:30
INT:10
DEX:10
AGI:20
LUC:8
スキル:
槍術Lv1
筋肉強化Lv1
(強いが出てきた。オークを倒しまくって、レベルが上がったけど、ギリギリだ。)
小鷹 永久 (コダカ トワ) 人間 15歳 Lv5
ギルドランクH 4/10
HP:35/48 スキルポイント23
MP:8/28
STR:24
DEF:21
INT:22
DEX:23
AGI:23
LUC:9
スキル:
剣術Lv2 火魔法Lv1
気配察知Lv2
特殊スキル:
アイテムボックス
ユニークスキル:
鑑定眼
スキルドレイン
(魔法も、使いすぎた、・・・どうする、スキルポイントもあるから何か取るか、剣術を20ポイント使ってレベルを3にするか、・・・・・時間が無い、それで、いくしか無いな。)
剣術をレベル3した。
オーク(亜種)に、火の玉を放つ。
しかし、オーク(亜種)は其を軽くかわして近付き槍で横凪ぎに払ってくる。
剣の間合いの外からの攻撃に驚いたが、剣術を上げた効果はあった。オーク(亜種)の攻撃がゆっくりに見える。
そこで、剣で槍を受け止めそのまま槍の柄を滑らせなから、一気に間合いを詰め袈裟懸けに切る。
オーク(亜種)が咄嗟に後ろ飛び避けたため、薄皮1枚を斬るのがやっとだった。
トワは舌打ちをして、体制を崩したオーク(亜種)に追撃をする。
トワは間合いを詰めた勢いのまま突っ込み、オーク(亜種)の体ではなく、やりを持つ右手に力一杯剣を振り切り、切り落とす。
オーク(亜種)が叫びながら左で殴ってくる。
剣を振り切ったばかりのトワは、避けられずに喰らってしまった。
少し飛ばされたが剣は放さず受け身をとったためにどうにか立つことが出来た。
痛みと怒りで、オーク(亜種)が我を忘れて叫びながら突っ込ん出来た。
トワは冷静に、オーク(亜種)の足にファイアボールを放った。 オーク(亜種)は避けられずに足が吹き飛び、その場に倒れた。
トワはそこに近付きステータスを奪ってオーク(亜種)の頭に剣を突き立て殺した。
暫くして街に戻り、すぐにギルドに向かった。
「サリーさん、オーク討伐終わりました。」
サリーさんはボロボロな俺の姿を見て心配そうにしていた。
「怪我は大丈夫ですか?
討伐終了ですね。カードをお預りします。」
「あと、茶色のオークを倒しました。」
サリーさんは青ざめた顔をして
「茶色のオークですか!」
勢い良く立ち上がった。
「ええ、ほら討伐種類の所に、オーク(亜種)って。」
カウンターでなら討伐種類を他の人に見せることができる。
それと、オーク(亜種)は普通のオークとは記載が違っていた。
サリーさんは記録を睨み付け、
「た、確かにありますね。・・・少し待って下さい。
上に報告がありますので、」
そう言ってサリーさんは奥に走っていった。
すぐに戻ってきたサリーさんに、
「ギルドマスターが、話があるそうなので奥にどうぞ。」
と言われて、奥の部屋に連れて行かれた。
部屋の前に着くとサリーさんが扉をノックした。
「入れ!」
扉の向こうから綺麗な声がする。
(こう言うのって、筋肉ダルマみたいなオッサンが、出てくるもんじゃないのか?)
そんな事を考えていると扉が開いた。
そこは、脚の低めなテーブルが置かれていて、其を挟むようにソファーがある。
そのソファーに座っている人物がこちらを向き挨拶をしてくる。
「私がペルイトのギルドマスターをしているレイシャだ」
レイシャと名乗った人物は身長170前後で、腰まである金髪でスタイリッシュそれに耳が長い。
そんな美女を前にしてトワは固まってしまった。
「どうした!エルフを見るのは初めてか?」
ギルドマスターが呆れた感じで言う。
トワはどうにか意識を戻し
「いえ!レイシャさんがあまりにも美しいので、見とれてしまいました。
俺は、トワ コダカです!」
「ふふふ、嬉しい事を言ってくれる。さて、
本題だが、オーク(亜種)が街道の森で出たのは、間違いないのだな!」
「はい!間違いないです!」
レイシャさんは眉をひそめる。
「オーク(亜種)は、魔国側の国境付近にしかいなかったのだが。・・・最近、魔獣の動きが活発化してきている。
最悪、魔獣の大量侵攻が起こる可能性があるな!」
ソファーに寄っ掛かり天井を見ながらトワに聞こえない位小さく呟く。
「それと、お前の強さで最低ランクは無いから、私の特権で、特別にランクをDまで、上げることにした。
報酬はカウンターで、受け取ってくれ。戻って良いぞ。
ご苦労だった!」
「失礼します。」
トワはギルドマスターの部屋を出てサリーさんの所に行く。
「サリーさん話終わったので、報酬下さい。」
「全く無茶し過ぎですよ。」
「逃げ切れなかったので、仕方なくですよ。」
「そう言う事にしておきます。
これが今日の報酬ですね。オークの討伐が37匹で、
金貨3枚と銀貨7枚ですね。それと、オーク(亜種)の討伐で、金貨3枚です。」
お金を受け取って、
「ありがとうございました。」
と帰ろうとすろと、
「あとですね、緊急依頼はトワさんが、オーク(亜種)を倒した事でオークが、減ると思われるので2、3日で依頼は無くなると思います。」
「わかりました。」
トワは軽く会釈して宿に帰る。
宿に着き、飯を食って体を拭き、ベッドで自分のステータスを確認する。
小鷹 永久 (コダカ トワ) 人間 15歳 Lv6
ギルドランクD0/10
HP:100/100 スキルポイント5
MP:40/40
STR:56(+10)
DEF:53
INT:34
DEX:35
AGI:45
LUC:10
スキル:
剣術Lv3(20) 火魔法Lv1
槍術Lv1
気配察知Lv2
筋肉強化Lv1
特殊スキル:
アイテムボックス
ユニークスキル:
鑑定眼
ステータスドレイン
それと、金が、
金貨7枚
銀貨18枚
銅貨13枚
(さすがチートだな。ステータスの上がりかたが、半端ない、奴隷買うには金はもう少し貯めないとな。)
そんなことを考えながら、意識を手放した。