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訓練2日目(前半)?

 遅くなりました。


 まっていただいてありがとうございます。



 朝起きると既にアイリが起きて着替えを済ませていた。


「おはようアイリ」


「あ、トワ様、おはようございます。起こしてしまいましたか?」


「いや、大丈夫だよ。アイリは早いな」


「トワ様のおかげで体も調子が良いので昨日の朝と違って朝起きられました。着替えです」


「ありがとう」


 昨日は寝る前に回復魔法をトワにかけてもらったので朝は疲れもなくいつものように起きられたようだ。

 

 アイリに手伝ってもらって着替えたあとにリーネを起こす。


「リーネ、朝だぞ起きなさい」


「むにゃむにゃ」


 体を揺すってもまったく起きる気配がない。


「リーネ、起きないとキスしちゃうぞ」


「えっ!!!!」


 反応をしたのはリーネではなく後ろで部屋に散らかっている昨日の洗濯物を集めていたアイリだった。

 アイリは一瞬固まったあとふらふらとベットにいき横になる。


「スースー」


「アイリ?なにしてんの?」


「ス、スースー」


 起きないとキスと言うトワの言葉で、寝ていればキスしてもらえると考えて寝たフリを始めた。


「ア、アイリ・・・・・」


 リーネはまったく起きる気配がないうえアイリまで寝たフリを始めてしまいどうするかを少し悩み


「アイリはいつも朝ちゃんと起きてくれるからアイリにだけご褒美だ!」


 そう言ってアイリに覆い被さり抱き締めながらキスする。

 アイリもトワに腕を回して長めのキスをして満足そうな顔をしていた。


「リーネは起きてこないから無しね」


 そう言うとリーネが勢い良く起き上がる。


「イーヤー!!」


 リーネはそう叫びながらトワに抱きついて唇を合わせる。

 トワも受け入れてリーネを抱き止めアイリよりも少し短めで唇をはなす。


「あっ、」


 もの足りなさそうにするリーネに笑顔を向けて


「おはようリーネ」


「ご主人様おはようございます。もう少し」


 リーネはそう言いながら抱きついてキスの催促をする。


「ダ~メ、もう少し朝早く起きれば長くなるかもね」


 残念そうにするリーネを着替えさせて食事を頼もうと、外に待機している兵士に声をかけると顔を赤くして走っていった。


(声がだだ漏れなの忘れてた)


 昨日と違う兵士だったが同じ反応をされたことでファシアに言うのを忘れていた事を思い出した。


(でもな、あそこまで好意をもってもらうと言い辛いな)


 トワは元々根が優しいので急に手のひらを返されても、本当に好意をもってくれると優しくしないといけないと思っている。

 トワは今までの人生経験(もとの世界の)から本気で慕ってくれているのか騙そうとしているのかがだいたいわかる(合っているかは五分五分)。


(そう言えば、結界魔法でどうにか出来ないかな?スキルポイントが結構貯まってたな!)


 そう言うとステータスを操作してスキル一覧を見始める。


(あった!)


《結界魔法=任意の範囲に結界を張る。結界は外側と内側の空間を別ける。範囲は結界魔法のレベルに依存。強度はMPに依存。》


(なるほど、音も通さないのかな?)


 最近わかったことだが鑑定眼で普通に見ると大まかな情報しかでてこないが知りたいことを考えながら使うと詳細が表示される。

 これは、詳細が全部一気に表示されると今知りたい情報を探すのが大変になってしまうためにスキルが自動で情報を選んで表示される。

 トワは防音になるかをスキルの詳細を調べた。


《結界魔法=魔力を込める量に応じて内部が不可視になったり、内部の音を漏れないように出来る》


(おお~!いいね!ポイントの消費がはんぱないけど)


 早速とってみる。

 結界魔法のスキルは珍しいだけあってポイントの消費が他とは違いレベル1~3に上げるためには毎レベル50も使い、さらにはレベルを4と5にするには200も使う。


(・・・・・・・ノーマルのスキルなのに、ユニークスキルよりも高い・・・・それだけ珍しくて凄いスキルなのか?)


 レベル1で使ってみると自分の周りを囲むように膜に覆われた。

 

(使用者には結界が見えるようだな、当たり前か、で、なければ自分が張った結界がまだ有効かわからないからな、それにしても、まるでシャボン玉の中にいるみたいだ!・・・・・入ったこと無いけど)


 腕を組んでウンウンと一人で唸っているトワをアイリネがベットや部屋の中を片付けしながら心配そうにチラチラ見ていた。


「何でもないよ、今日の訓練メニューを考えてただけだよ」


 そう言って誤魔化すがそれを聞いたアイリは悲しそうな顔をする。


「私達のせいでトワ様に迷惑をかけてしまって申し訳ありません!」


 アイリが泣きそうな顔で頭を下げると、リーネもそれにあわせて頭を下げる。


「昨日もいったでしょ?良いんだよ。それに、好きな娘のワガママを聞くのは男の甲斐性かいしょうだ!」


 アイリとリーネの頭を強めに撫でる。

 

 扉をノックをしてメイドが部屋に入りすぐに頭を下げた。


「申し訳ございません。まだ食事の準備が整ってなくもうしばらくお待ちいただけませんか?」


 アイリとリーネの方を見る。


「昨日より起きるのが早いので仕方がないと思います」


 アイリが残念そうに項垂れるリーネに苦笑いしながらトワに近寄って耳元で言う。

 トワは頷いてアイリを撫でる。


「わかりました。出来るだけ早めにお願いします」


 リーネの頭をポンポンと軽く叩きながらメイドに言う。


「ありがとうございます。急いで準備しますので少々お待ちください。失礼します」


 メイドが出ていって時間があるようなのでアイリとリーネに革の装備を渡して手入れをしてもらい、その間に結界魔法を使えるレベルまで上げたり試してみたりする。


 詳しく見てレベルでの範囲がわかった。


 レベル1:最大範囲10メートル、対象は使用者本人のみ。発動範囲内に対象以外がいた場合は発動時に範囲外へ弾かれる(無生物は除く)。

 レベル2:最大範囲30メートル、対象を生物限定で選択できる。但し範囲内に使用者がいなければ発動しない。

 レベル3:最大範囲100メートル、対象は生物、無生物何でも選択できる。使用者が範囲の外からでも発動できる。

 レベル4:最大範囲300メートル。

 レベル5:最大範囲無し。


 今もっているポイントで取れるレベル3まで取った。

 試しで使ってみるがアイリとリーネはまったく気が付かない。


 紙飛行機を折って結界魔法をかけて壁に向かって飛ばすと石の壁に刺さった。


「えっ!?トワ様!?」


 アイリがその光景を見て声をあげる。

 リーネは、お~、と言いながら手を叩いていた。


「あ~うん、気にするな」


 そう言って結界を解くと紙がフニャリとまがる。


「気にするなって、紙にまで魔力を纏わせたんですか?普通、魔力を纏わせられるのはミスリルかオリハルコンで、後は上位ランクの魔獣から作られた武具くらいですよ!訓練用の鉄の剣に魔力を纏わせた時も驚きましたが、今度は紙ですか!?」


 アイリは今日はリーネ絶対勝つと意気込んでいるために朝から気合が入りテンションが高かったためにいつもより饒舌だった。

 そんなアイリに驚きながらも平然とかえす。


「違うよ。これは結界魔法だよ」


 アイリはさらに驚いた。


「けっ、結界魔法!トワ様使えるのですか!」


「使える」


「凄いです!」


 アイリはもの凄く驚いてくれたが、リーネは既に興味をなくして自分の籠手を磨いていた。


 そんな事をしているとノックをしてメイドが朝食を運んでくる。


「遅くなって申し訳ございませんでした」


「構いませんよ。気にしないでください」


 そう言って運ばれてきた料理を見る。


(パンにソーセージ、オムレツそれにサラダと野菜スープ・・・・・ホテルか!)


 そう心の中で叫びながら笑顔を崩さず食事をして訓練場に向かう。

 場所はわかったから案内はいらないと言ったが護衛も兼ねているのでと昨日の女兵士がついてきた。

 色々と話をして女兵士はキュネットと言う名で両親は襲撃をうけたロンペイの街の警備隊にいるらしくトワに凄く感謝をしているらしい。


「すいません。昨日の内にお礼を言おうと思っていたのですが・・・・」


(盛り上がっている途中に話を変えるのは難しいよな。しかも初対面の相手ならなおさらだな)


「いいよいいよ、気にしないでください」


「強いだけではなくてやっぱり優しいのですね」


 顔を赤くしながら笑顔をトワに向ける。


(おっ、照れてる顔はかわいいな)


 そんな事を考えていると後ろから殺気を感じた。


「トワ様ったらあんなに鼻の下を伸ばしてやはりあの女は危険です!早めに処理した方がいいですね」


「でもアイリちゃん、ご主人様だからしょうがないよ」


 またあ恐ろしいことを言っているアイリと呆れているリーネの会話が聞こえた。

 隣にいるキュネットは聞こえないのか聞こえないフリをしているのかわからないがまったく反応していなかった。


(リーネは俺の事をどう思ってるんだ!?)


「でもアイリちゃん?ご主人様がメンバー増やすって言ったとき反対してなかったよね?」


「奴隷なら良いのよ!でもあの女は奴隷じゃないから私がトワ様の一番じゃなくなっちゃう!」


 アイリは親指の爪を噛みながらリーネに言う。


「ご主人様ならそんな事ないと思うよ」


「わかってる。トワ様は優しいから奴隷とか気にしないだろうけどやっぱり私は奴隷だから・・・・」


「やっぱりアイリちゃんには勝てないな」


(俺、愛されてるな)


 これからもっともっと優しくしようと思った。



 訓練場について中にはいる。


「長く暗い通路を抜けるとそこは「雪は降りませんよ」・・・う、うん」


 アイリにかぶせぎみにつっこまれた。


「遅いのじゃ!」


 既に訓練場にはファシアとシェンがいた。

 二人も回復魔法をかけてもらったらしく元気だった。

 

「そんなに遅くないと思うけど、準備が出来てるなら始めるか!アイリとリーネは昨日と同じで」


「「はい!」」


「トワ様!今日もご褒美はありますか!?」


「うん、良いのよ」


 アイリとリーネは走っていった。

 準備は部屋で装備を着けてきたのですぐに始める。

 なにげなくファシアとシェンのステータスを見てトワは首を捻る。





 



 


 




 

 

 


 

 次こそはバトルを少しいれたい!(願望ですが)


 これからもよろしくお願いいたします。



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