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薬草採取とは何か起こるフラグだ?

 トワは6時の鐘で目が覚めた。

 夜中は鐘が鳴らないらしく、よく寝れた。

 昨日は歩き漬けだったのに疲れが残ってない。

 体のあちこち触りながら確認していると、ノックして宿のオッサンが小さな水の入ったタライを運んできた。

 オッサンは飯は直ぐに食えると言い下に降りていった。

 トワはその水で顔を洗い、下に行き飯を食い、鍵を渡して、

 宿を出た。


(やっぱり、飯が旨いな! さて、取り合えず武器屋だな、何時でも錆びた剣は使えないし、武器屋は通りにあったな。

でも、デカくて高級そうで入りづらいな。)


 などと考えながら歩いていくと、いつの間にか冒険者ギルドを通り越していた。

 すると先の方から、カーンカーン と、金属を叩く音が聞こえてきた。

 トワは気になり音のする方に歩いていくと、ハンマーの看板がある家の前に着いた。


(此処も店だよな、)


 扉を開けると、店の中には、剣や斧それに槍何かが無造作に置かれていた。


「すいませーん!」


 店の奥の音のする方に大きめに声をかけた。

 しかし


(・・・・・・・・・)


 カーンカーン

 音はするが返事がない


(・・・・・あれ?聴こえなかったかな?)


「すいませーん」


 更に大きく声をかけた。が、

 カーンカーン

 何も変わらず、奥から金属音がきこえるだけだった。


(・・・・・・・・それなら、もう手加減はしない!)


 トワは息をおもいっきり吸い込んで、


「すーーいーーまーー「うるせー!」せん」


 叫んだら途中で怒られてしまった。

 怒りなから出てきたのは、身長130センチ位筋骨隆々で、顔中髭だらけの、いかにもドワーフって感じのオッサンだった。

 オッサンは右手に持っているハンマーで肩を叩きながら、店の奥から出てきた。


「誰だ?客か?」


「あ、はい。トワ コダカと言います。実は昨日冒険者になった新人でして、剣が欲しいんですが?」


「冒険者にしちゃあ、頼り無さそうだな。がははは!

ワシは、鍛治屋のダルトンだ!そうだな新人ならば、

此れでどうだ!」


 ダルトンさんが渡してきたのは、刃渡り70センチの片手剣だった。


「軽くて使いやすそうです。鉄の剣ですかね?

これはいくらですか?」


「オメーは見た感じ、そこそこ剣を使えそうだからな、

鉄にミニウルフの牙と骨を混ぜて作った物だから、

少し値が張るぞ、金貨1枚と銀貨2枚だ!

今使っている剣があれば、買い取るぞ?」


 剣は高かった。

 トワはアイテムボックスから錆びた剣と金貨1枚と銀貨2枚を取り出しダルトンさんに渡した。


「その剣下さい」


「おう!オメーアイテムボックス持ちか!珍しいな。

金は確かに、・・・・この剣は錆び過ぎてるから買い取れねーな!よく、こんなの使ってたな」


 ダルトンさんは、顔をしかめながら剣を眺めていた。


「じゃあ、その剣を処分だけでも頼めますか?」


 アイテムボックスに入れといても、使わないし、容量を圧迫するだけだからいらないのだ。


「分かった!処分しとくぞ。新しい剣が欲しくなったら、また何時でもこい、魔物の素材でも持ってくれば、それで剣を作ってやるぞ!」


「ありがとうございます。その時はお願いします」


 トワは頭を下げて店を後にする。

 来た道を戻り冒険者ギルドに入り、入り口脇の壁にある依頼書を見ている。


(ん~!Hランクは引っ越し作業ばかりだな。

Gランクは・・・薬草の採取・・此れでいいか!)


 薬草採取の依頼書を持って、カウンターに居るサリーさんの所に行く。

 薬草採取は採取してからその日の内に納品しないと、品質が下がるため常時依頼には出来ないらしい。


「サリーさんおはようございます。此れお願いします」


 サリーさんに依頼書を渡した。


「はい。薬草採取ですね。解りました。それでは、ギルドカードを水晶にかざして下さい。」


「はい。それと、薬草ってどんな見た目ですか?」


「カードは、大丈夫です。此れで依頼の受理が出来ました。それで、此が薬草です。大丈夫ですか?」


 サリーさんが1枚の紙を見せてくれた。


(・・・・・・・・タンポポだ!)


 どう見てもタンポポにしか見えなかった。


「どうにかなりそうです。行ってきます!」


「無理はしないで下さいね」


 トワはそのまま門を出て昨日通った道を戻り森の近くに行く。

 昨日通った時に大量に薬草があったのを思いだして森の側まできた。

 やはり大量に、薬草があった。

 薬草を10本を1束にしてそれを10束で依頼達成だ。

 薬草を10束づつ紐で縛り1つに纏めて、アイテムボックスに仕まっていく。30束ほど仕舞った。


(アイテムボックスって、どんだけ入るんだ?

MP依存らしいが、どう言う風に依存なのか全く分からないな?)


 そんなときに、気配察知が森の方に何かが居るのを感じた。


(何かいるな!・・・・・5匹!)


 急いでアイテムボックスから剣を出して構える。

 すると直ぐに森から、ゴブリンが5匹出てきた。

 大きさは120センチ位であまり大きくは無い。

 まだ、距離があるで鑑定をしてみた。

 スキルは口に出さなくても使える事を薬草採取中に気づいた。



ゴブリン (魔獣) ランクF

HP:10/10

MP:0

STR:5

DEF:3

INT:2

DEX:3

AGI:2

LUC:1

スキル無し


 冒険者ギルドに登録したから、魔獣の鑑定に、ランクが見えるようになっていた。


(本当に便利だな!)


 そんなときに目の前に火の玉が、迫っているのに気づき、ギリギリで横に飛びかわした。

 よく見ると前の4匹は、錆びた剣を構えているが、一番奥で杖のような物を持っている奴がいた。

 そいつを鑑定すると



ゴブリンメイジ (魔獣) ランクE

HP:10/10

MP:13/15

STR:2

DEF:2

INT:5

DEX:5

AGI:3

LUC:2

スキル:

火魔法Lv1




(・・・・・魔法!やっぱ異世界に来たんだから魔法使いたいよな!でも、この状況、結構・・・・・キツイか?!)


 ゴブリン達は、剣を持った4匹が突っ込んでくる。

俺はそれを迎え撃って、先頭の1匹に左下から右上に切り上げる。

 俺の剣をゴブリンが錆びた剣で受け止めるが根元から軽くへし折れる。

 そのままゴブリンを深々と切り裂いた。

 剣を振り切った俺に2匹が左右から斬りかかってくる。

 更に今倒れた正面のゴブリンの影から、火の玉が来る。

 体を反らして前の2匹の攻撃をかわしながら、右上に振り切った剣を回して、逆手に持ち変えて、上から勢いよく右にいるゴブリンの頭に突き刺した。

 更に空いている左手で左側のゴブリンの頭を掴み、迫ってくる火の玉に投げつた。

 バーンと言う音と共に黒焦げのゴブリンの出来上がりだ。

 ゴブリンメイジに向かって、落ちている錆びた剣を投げつけたら腹に刺さり倒れた。

 もう1匹のゴブリンは最初のゴブリンの下敷きになり、動けずに


《キシャキシャ》


 と、騒いでいる。


(おっ!動けないならステータスいただくか、少し

集中しないと駄目だから、戦闘中は無理だな!)


 ゴブリンに触りステータスドレインして、盗り終わったら頭を踏み潰した。


(人型の魔獣倒したけど、気持ち悪くならないな!)


 やはり魔獣でも人型だと、罪悪感出るかなって思てい たが、大丈夫なようだ。

 あとは、盗賊とかの場合はどうだかだ。

 そんなことを考えていると、ゴブリンメイジがまだかろうじて動いているのが見えた。


(おっ!おおお!やった!これで火魔法使えるじゃん。完全に死ぬ前に急がないと!)


 急いでゴブリンメイジふれて触れてステータスを奪った。

 現状の俺のステータスがこれだ。



小鷹 永久 (コダカ トワ) 人間 15歳 Lv3


ギルドランクH (ギルドポイント0/10)


HP:24/44       スキルポイント4

MP:13/24

STR:20

DEF:17

INT:18

DEX:19

AGI:19

LUC:7

スキル:

剣術Lv2        火魔法Lv1

気配察知Lv2


特殊スキル:

アイテムボックス


ユニークスキル:

鑑定眼

ステータスドレイン


 こうなった。


(LUCは奪えないらしいな。レベル毎に+1のようだ。

他はレベル毎に+2だな)


 少し休憩がてらステータスを眺めてから、街に向かい歩き出した。 

 街の位地は、毎日煙を上げて旅人が迷わない様にしているため直ぐに街に着いた。

 門の兵士にギルドカードを見せて、門の中に入る。


(昨日の兵士いなかったな)


 振り向きなから、その足でギルドに向かう。







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