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依頼?呼び出し?

 色々と指摘していただいてありがとうございます。


 

 一気に渡すと危険だと分かったので、少しつづ渡して回復をするのを繰り返す事に決めて、丁度、部屋の外を通りがかったメイドのケリーにアイリとリーネを呼んできてもらう。




 暫くしてノックの音がした。


「アイリです。入って良いですか?」


「良いよ」


 トワが返事をするとアイリとリーネが入ってきた。


「トワ様呼びました?」


「ご主人様用ですか?」


 二人は首をかしげていた。

 そんな二人に声をかけようとしたら、二人の後ろで澄ました顔でついてきていたフラウがいたので先にに声おかける。


「あれ、フラウどうしたの?」


「いえ、ご主人様が二人を呼んだと聞いたものですからまた無茶をしないか確認しに来ました」


 フラウは無表情のままトワを見ている。


(フラウ超恐い)


「何もしないって、これからパーティーでの戦い方の作戦会議みたいなものだよ」


 フラウはそう言うトワの目をじっと見て一つため息をついて、


「わかりましたご主人様を信じます」


 そう言って部屋を出ていった。




 アイリとリーネをベットに座らせて、とりあえずアイリの時の様にリーネに力の事を大雑把に話してからステータスを弄ろうと思い話を始めた。


「えーと、アイリには話したと思うが、実は俺は皆を強くする事が出来る」


 そこまで言うとアイリが、


「トワ様、実はトワ様が寝ているあいだにリーネちゃんにその話をしました」


「話したの、」


 アイリは少し申し訳なさそうに俯いた。


「すいません。勝手に話してしまって」


「違うの私が、屋敷の庭で訓練している時に手合わせをしてもらったら、アイリちゃんが凄く強いから私が無理を言って聞いたんです。アイリちゃんは悪くないです。」


 泣きそうになりながら、私が、私が、と言っている二人を撫でてやり、


「別に怒って無いよ。アイリ、説明をしといてくれてありがとう。でも、家の者以外には話しちゃ駄目だよ」


「はい」


「リーネもちゃんと訓練していて偉いな」


「はい」


 二人は凄く嬉しそうだった。

 二人の意思を確認する。


「それで二人供どうする?」


 二人に聞くとアイリが驚いていた。


「私もですか!」


「そうだよアイリも、もっともっと強くなれる」


「そうすれば、ずっとトワ様と一緒にいられますか?もう、置いて行かれるのは嫌でず」


 アイリが泣き出してしまった。

 ドラゴン戦の時に屋敷で訓練をしていてと置いて行かれたのが悲しかったようだ。

 そんなアイリを抱き締めて、


「もう置いて行かないから、」 


 と言っているとリーネが俺の服の裾を引っ張って、


「ズルイ、私も」


 腕を広げながら言った。

 二人を暫く抱き締めてから話を戻すと、既にリーネは決心していて、『お願いします』と言った。

 アイリも、『勿論、お願いします』だ、そうだ。

 ステータスを奪うのは少し慣れてきて、触れていれば数体一緒でも出来るが、譲渡は難しく一人ずつしかまだ出来ない。



 そのために、まずはアイリからおこなう。


「これから始めるから、辛くなったらすぐに言いなよ。それじゃあ、アイリから」


「はい」


 元気に返事をしたアイリを後ろから抱いてステータスの譲渡を始める。

 別に抱かなくてもいいのだが、何かこの方がやる気が上がる。


 アイリは既に一度上げて平均200あるので、渡す量を200<400と増やして合計2000渡す。

 渡す度に回復魔法で回復させて大丈夫そうなら次の量を渡す。

 そんなこんなでアイリにステータスを渡すのに二時間位かかってしまった。

 そのかいあって、アイリはレットドラゴンを倒せる程になった。




アイリ 猫獣人(奴隷) 13歳 Lv21

ギルドランクD0/10   スキルポイント10


HP:2270/2270(2000Up)

MP:1604/2220(2000Up)

STR:2238(2000Up)

DEF:2230(2000Up)

INT:2225(2000Up)

DEX:2260(2000Up)

AGI:2260(2000Up)

LUC:13

スキル:

短剣術Lv2

隠密Lv3

気配察知Lv3



(強くし過ぎたかな?失うより良いか)


 など考えてアイリを離すと、ちょうど、昼食の時間になり、皆で食事をして部屋に戻りリーネのステータスをいじる。



 リーネのレベルにしては普通より少し強いが、平均20しかないので、40<80<160と少しずつ増やしていきアイリと同じく合計2000渡した。

 リーネの場合はアイリより元が低いため時間が凄くかかり四時間もかかってしまった。

 だが、リーネもドラゴンと互角に戦えそうだ。





リーネ 犬獣人(奴隷) 13歳 Lv8

ギルドランクH    スキルポイント20


HP:2020/2020(2000Up)

MP:1250/2005(2000Up)

STR:2016(2000Up)

DEF:2013(2000Up)

INT:2008(2000Up)

DEX:2012(2000Up)

AGI:2020(+20)(2000Up)

LUC:6

スキル:

格闘術Lv2

弓術Lv1

俊敏強化Lv2




 上げ終わり少し話をして夕食の時間になった。


(今日は朝からイチャつく予定が・・・・まあいいか。二人供、強くなったし失う心配は減ったかな)


 そんなことを考え食堂に三人で行き、他の皆も集まり飯を食って風呂に入り、勿論、風呂では運動をして部屋に戻り運動の続きをして眠った。






 次の日の昼過ぎに冒険者ギルドに向かう。


 向かう途中に色々な人に感謝の声を掛けられた。

 中には顔を赤らめてうっとりとした目で近づいてくる女性もいたが、アイリとリーネがトワの両脇を固めて威嚇していた。

 アイリとリーネを撫でながら、


「手を出しちゃ駄目だよ」


 と言って落ち着かせる。

 




 どうにか、ギルドまでついて扉を開けると、一瞬静まり返ってから地鳴りの様な歓声が起こった。

 トワはその歓声に驚いていると、後ろから、


「この度は誠にありがとうございました」


 サリーさんが頭を下げていた。

 歓声が五月蝿いために大声の会話になる。


「あっ、サリーさん、そんな、とんでもないですよ。それより、ギルドマスターいますか?」


「はい。トワさんが来たら部屋まで通すように言われています」


 そう言うとサリーさんは、ギルドマスターの部屋まで連れていってくれた。

 そして、扉をノックして、


「誰だ?」


 部屋の中からギルドマスターの声がした。


「サリーです。トワさんをお連れしました」


 そう言うと扉が開いて、ギルドマスターがでてきて、いきなり頭を下げて、


「今回は本当にありがとう。街を代表して礼を言う」


「気にしないでください。」


「そんなわけにはいかん。何か礼をしなくては、とりあえず中に入ってソファーに座ってくれ。」


 そう言って、中に通された。


「アイリとリーネも一緒に座って良いですか?」


 前回、アイリがずっとたっていたのがやっぱり気になったので今回は座らせようと思っていた。

 もし、断られたらすぐに帰るつもりで聞いてみた。


「ああ。かまわないぞ」


 あっさりと許可が出た。

 トワ達が座るとギルドマスターが話の続きを始めた。


「報酬なんだが、とりあえず黒金貨10枚という事で頼めるか?それが今支払えるギリギリなんだ」


「構いませんよってか多すぎませんか?」


「いや、街を一つ救ったんだ少ない位だろ。足りない分は私の体でどうだ?」


「それはつまり、レイシャさんを好きにして良いと言う事ですか!」


「その通りだ。どうだろう?」


 ギルドマスターは凄い美女だ。

 トワが生唾を飲み込むと、左右から物凄い殺気がする。

 その殺気に少し焦り、


「冗談はこのぐらいにして、なぜギルドマスターがそこまでするんですか?」


 と言うと、ギルドマスターは残念そうな顔をする。


「ギルドマスターは街の代表なんだよ。つまり、この街は私の街だ。自分の街を守ってもらったんだ、その位するのは当然だろ」


 王都以外のギルドマスターは派遣された都市の代表になる。


 そんなこんなで、怒っている二人をなだめて話を進めた。





 怪我の具合など色々と話して、最後にギルドマスターから、


「王都からトワに指名の依頼が来ている。受けてくれるか?」


 アイリとリーネを見ると二人供頷いたので、


「王都からですか、良いですよ」


「とりあえず10日後までに王都に行ってくれ。王都までは馬車なら5日位で行けるはずだ。勿論旅費はギルドでだす。王都のギルドでかかった分請求してくれ」


「わかりました。装備を整えて3日後位に出発します。で、内容は分かってるんですか?」


「ああ、王が城で会いたいそうだ」


 トワは一瞬固まって、


「ただの謁見の呼び出しじゃねーかー!」


 思わず叫んでしまった。

 








 


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