寝起き?
トワは三日間眠り続けていた
四日目の朝にアイリがいつもの様に薬を口移しで飲ませて唇を離そうとすると、首に腕が巻かれて引き寄せられ唇を戻された。
アイリは目を見開き驚いているとトワの目と目があった。
すると唇を離したトワが、
「おはよう。アイリ。」
と優しく声をかけるとアイリは涙を流しながらトワの唇に何度もキスをする。
「トワ様!トワ様!トワ様!トワ様!」
トワも自分が心配をかけた事をわかっていて、静かにアイリを強く抱き締めた。
暫く二人はお互いの存在を確かめあって話をした。
「本当に夢じゃ無いんですね。」
アイリは涙を流しながらトワを見て自分の頬をつねる。
「夢じゃ無いよ、それより心配をかけたのはわかるが、そんなに泣くほどか?」
トワは自分が三日間も寝ていた事には全く気付かずにアイリの様子を見て大袈裟じゃないかと思った。
(確かにダークドラゴンと戦ってた時は死ぬかと思ったが、気を失う前に話をして生きてるのを確認したと思うんだけどな?)
などど思ってアイリを見ると涙を流して凄く起こっていた。
「どれだけ心配をしたと思ってるんですか!三日間も眠りっぱなしで起きないし、私には何も出来ないし悔しくて悲しくて、」
そこまで言ってアイリは声を出して泣いた。
「三日間も寝てたのか!」
アイリの言葉に凄く驚いた。
「はい、何でも血の流しすぎで危なかったらしいです。」
「そうか、心配かけたんだな、ごめん。寝てるあいだはアイリが看病をしてくれたのか?」
「私とリーネちゃんです。」
「そっか二人には後でお礼をしないとな。何か欲しいものか、して欲しい事があったら何でも言え。」
そう言うとアイリはモジモジしはじめて、
「あの、その、」
「なんだい?遠慮なく言えよ。」
「あの、トワ様が元気になったら、その、三日もお預けだったので、えっと、...お願いしたいです。」
アイリは真っ赤になりながら目を見て言った。
そんな可愛いアイリを抱き寄せて、
「今からたくさんシよっか。」
アイリは真っ赤になりながら手をバタバタさせて、
「ダ、ダメですよ。まだ起きたばっかりなんだから、もう少し安静にしてないと。」
「俺は平気さ、それともアイリは今からじゃあ嫌なのか?」
少し声のトーンを落として悲しげに言う。
するとアイリは首をブンブンと横に振って、
「嫌じゃないです。でも、トワ様に無理は あっ!」
抱き寄せたアイリはトワの上で、真っ赤な顔でモジモジしているアイリが可愛すぎて話の途中でアイリの手を引っ張り倒してトワが上になる。
「こんなに可愛いアイリが側にいるのに俺が我慢できない。」
「トワ様。」
アイリが潤んだ目で見つめて次第に目を閉じる。
「アイリ。」
そんなアイリに唇を合わせようとすると、部屋の扉が勢いよく開いた。
「アイリ!ご主人様になにかあっ・・・・」
扉を開けたのはフラウだった。
フラウはアイリの大きな鳴き声を聞きトワに何かあったと思い急いで駆けつけた。
そして、ノックも忘れて扉を開けると、アイリの上で今まさに行為をしようとしている二人の姿が目に入り固まってしまった。
そんなフラウの横に一緒に駆けつけたリーネが入ってきた。
「あ~!アイリちゃんばっかりズルい!私も混ぜて~!」
「リーネも一緒にするか、おいで。」
アイリは恥ずかしくなり頭から布団を被ってしまった。
そんなアイリをよそにリーネに手招きする。
「わーい、一緒。」
俺の元に来ようとするリーネの後ろ襟をフラウが掴んだ。
「んーんー、フラウ離してくれないと行けない!」
リーネはフラウに掴まれた襟をどうにかしようとしたが、どうにも出来なかった。
「行かなくて良いの!ご主人様この現状の説明をしてくれますか?」
フラウの頬がピクピクとひきつっていた。
他のメイドや男連中も集まってきており、その中のガインがフラウの肩に右手を置き左手の親指を立てて笑顔でフラウに、
「三日間も寝てれば男なら溜まっちまった物を出したくなるさ。しかも、旦那はまだ若いから溜まる量も多いだろうから仕方無いさ。」
などと言うと立てた親指を曲がらない方に曲げられて痛がるガインの顔面に右ストレートが決まった。
しかも笑顔で、そして倒れたガインに向かって、
「ふざけた事を言ってんじゃないよ!殴るわよ!」
倒れながら、
「もう殴ったじゃん。」
と言って真っ白になり気を失う。
男連中はガインを皆で抱えて帰っていった。
部屋の様子を見た他のメイド達がキャーキャー言いながら手で顔を隠すが指の隙間から完全に見えていた。
そんな子達もフラウが一睨みすると、まるで蜘蛛の子を散らす様に自分の仕事に戻った。
そんな夫婦漫才等が終わるとフラウが目の笑っていない笑顔を向けて改めて聞いてきた。
「ご主人様、やっと起きたと思ったら病み上がりに何してるんですか?」
「えっ?ナニしようとしてるんですが?」
「バカな事をしてないで安静にしてください。何か心配していたのに目を覚ました感動が無くなりましたよ。」
「それは、悪かった。」
フラウは一つため息を吐いて、
「とりあえず、その続きは明日にしてください。」
「ええ~!」
「え~じゃありません!色々な人に心配をかけたんですから少しは自重してください。」
フラウの迫力に負けて、
「わかった。アイリ明日まで待ってね。」
そう言って布団の中のアイリを撫でるとアイリは頷くだけだった。
「ご主人様~私も~一緒に良いです。」
「勿論、リーネも明日ね。」
「はい!」
リーネは凄く嬉しそうだった。
そのあとフラウに俺が寝ているあいだの事を色々と聞いた。
俺が倒したダークドラゴンはギルドマスターが屋敷まで運んでくれたので、地下で解体したそうだ。
ダークドラゴンの皮膚は硬かったから大丈夫なのかを聞いたら、解体専用のナイフがあり生きてるのを切ることは出来ないが、死体ならばどんなに硬くても切れるらしい。
解体した皮で俺とアイリとリーネの防具とマントを作ってくれているらしい。
何でも、解体をさせている二人は元は防具職人でしかも屋敷の中に工房があり現在そこで作っているらしい。
(この屋敷がチート過ぎるわ!)
牙や骨は武器を造れるが鍛冶屋のダルトンさんにそんな物は王都位でしか加工できないと言われたらしい。
屋敷の工房には武器を作る窯などがある部屋もあってそこをダルトンさんに見てもらったら、これだけの設備なら出来るが自分の腕では無理だとやっぱり断られた。
そのうち王都に行ってみるかと考えた。
肉は保管庫に置いてあるそうだ。
あと、ギルドマスターから起きたら一度ギルドに顔を出してくれと言われたそうだ。
それは、何時でも良いらしいので後で暇なときに行くことにした。
そのあとも暫く話をしてフラウは仕事に戻った。
部屋を出るときにフラウに安静にするようにと念をおされアイリとリーネを連れていかれてしまった。
仕方無いので今日は諦めて明日の朝から楽しむことにした。
そのためにアイリとリーネのステータスをどうするかを決めるために自分のステータスを確認した。
小鷹 永久人間 15歳 Lv80
ギルドランクA スキルポイント80
HP:27435/27435(20080Up)(+20)
MP:14248/14248(10080Up)(+20)
STR:12329(8280Up)(+60)
DEF:13178(9080Up)(+20)
INT:11959(8980Up)(+20)
DEX:11263(8080Up)(+20)
AGI:7812(4080Up)(+20)
LUC:95(40Up)
スキル:
剣術Lv5(1Up)
槍術Lv1
短剣術Lv1
格闘術Lv4
棍棒術Lv3
牙術Lv5
爪術Lv5
肉体強化Lv4(2Up)
筋肉強化Lv4(2Up)
気配察知Lv4
隠密Lv3
炎耐性Lv5
状態異常耐性Lv5
火魔法Lv4
水魔法Lv4
風魔法Lv4
土魔法Lv4
回復魔法Lv4
特殊スキル:
アイテムボックス×2
飛行×2
咆哮×2
威圧の波動×2
獄炎の息
腐敗の息
HP超回復
MP超回復
自己再生
ユニークスキル:
鑑定眼
ステータスドレイン
ステータス操作
ステータス譲渡
(凄いな俺)
とりあえずアイリとリーネに2000ずつあげておこうと思った。
話が全然進まなくてすいません。
次回こそは頑張ります。