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体力は大事?

 家に帰ると門の前にバローズさんとガイン、フラウが待っていた。


「バローズさん、どうしました?」


「色々、説明があってな」


「二人にしといて貰って良かったのに」


「二人にはしといたで、売った者として買った者に説明は自分でやらな気がすまんのや」


「なるほど、商人の性ですね。わかりました。お願いします」


「おっ!わかっとるな。ほな、説明始めんで」


 バローズさんは門を開けて中に入る。

 門を入ると、広い庭がある。

 庭の真ん中を車が2台通れる位の幅の石畳で舗装された道が真っ直ぐに屋敷まで通っている。


 屋敷まで歩きながら色々な施設の使い方を教わった。

 屋敷を見て回って、バローズさんは帰った。

 屋敷の広間で全員の部屋割りをする。

 トワの部屋は2階の中央にある広い部屋だ。


「私はトワ様と一緒が良いです」


 アイリが赤くなりながら言った。


「いいぞ~!アイリ!」


 頭を撫でながら言う。




「いけません!奴隷がご主人様と同室など」


 フラウがきっぱりと切った。


「フラウ、俺は皆を奴隷としてではなく一人の人間として接していくつもりだ!」


「ご主人様!それは、」


 俺はフラウの言葉を遮った。


「奴隷の身分の解放は出来ないが、だからといって心まで奴隷になることは無いんだ!他の奴等が奴隷をどう扱っているかは知らないが、俺は俺の意志を曲げるつもりはない」


 その言葉に膝を折りフラウは泣き出した。

 フラウだけではなく、他の二人も泣いていた。

 アイリだけではなくフラウもガインだって不安だったのだろう。

 なにせ、夫婦がバラバラになって、しかも、死ぬより辛い扱いをうける可能性があったから、凄い気を張っていたんだ。


「俺達は良い御方に買って頂いたんだな」


「そうね、しかしご主人様、奴隷と同室と言うのが誰かに知れるのはちょと、世間体が、」


「他人の目など無視だが・・・そうだ、あのだだっ広い部屋に一人は淋しいから俺が無理矢理アイリを同室にしたことにしといてくれ」


 フラウは少し考えて渋々了承した。

 世間体など気にならないが、買い物に出るフラウやガインに迷惑がかかってしまう可能性を考え、そう言う表向きの理由を決めた。


「では私達はそれぞれ、1階の奥を使わせて頂きます。元々使用人の部屋らしいのでよろしいでしょうか?」


 奥の部屋は確かに使用人の部屋の様だが三畳半の一人部屋だ。


「ん?良いけど、別々の部屋で良いのか?1階中央に広めの部屋があっただろう?」


「いえ、あの部屋は私達には不釣り合いだと、別の方が使うのが良いと思われます」


「ん~!これから、庭にある畑や屋敷の維持の為にフラウ一人じゃあ大変だからドンドン奴隷を増やす予定だけど、後から来た人にあの部屋を使わせるの?その人は凄く気まずいと思うよ?」


「いえ、そもそも、奴隷が使う部屋では無いですよ」


「俺は奴隷以外をいれる気はないよ。そうだ!フラウには屋敷の全権を任せるよ。今は一人だけどメイド長だな。ガインは料理長だ!人が増えると料理も一人では辛いだろうから、そっちも増やすから。屋敷の責任者夫婦なら、あの部屋でも問題無いでしょ」


「わわわ私が達が責任者!」


「これは、決定事項だから異論は認めないよ」


 フラウとガインが膝をついて頭を下げる。土下座だ!


「ご主人様の御配慮に感謝をして慎んでお受けいたします。部屋も有り難く使わせて頂きます」


「こらから遠出もして留守にする日があるかもしれないが頼んだ」


 そのあと、色々と皆で談笑した。

 実は風呂は昨日見た露天風呂付の大浴場の他にも十数人入れる大きめの風呂があると言う。

 最初は大浴場に順番に入ればと提案したがフラウに、


「ご主人様がお優しいのは分かりますが、そこは、分けて下さい。後に来た者達に示しがつきません。そもそも、御風呂は王族か大貴族しか入らないものです。奴隷がしかも、ご主人様と同じ御風呂など恐れ多すぎます」


 アイリがオロオロしながらトワとフラウの顔を交互に見ていた。

 そんなアイリの頭を撫でながら、


「分かった。じゃあ露天風呂付を俺専用で、もう1つの方を奴隷用で良いか?もちろんアイリは俺と一緒だけど!」


「はい、それで良いかと。アイリに関しましては御風呂でのご奉仕がありますので構わないと思われます」


「じゃあそれで。それにしてもフラウが意見を色々と出してくれる様になって嬉しいよ」


「差し出がましい事を申しましてすみませんでした」


「いいよ!こらからもよろしくね!」


 話が終わるとガインが動き出した。

 ガインはこの手の話になるとまるで空気の様に気配を消し去る。


「旦那、飯にしますか?直ぐに用意できますぜ?」


「そうだな、飯にするか!」


 全員で食堂に向かう


「・・・先に言っとくが飯は全員一緒に食うぞ。勿論、俺の帰りが遅いときは先に食ってくれ。だが、屋敷にいるときは全員同じものを一緒にだ!これは命令だとおもってくれ」


 何かを言おうとしたフラウを目で牽制した。




 それから全員で食事をした。

 宿の飯より旨かった。

 一休みをして


「フラウ、風呂はもう入れるか?」


「はい。用意してあります」


「そっか、ありがと。アイリいくか」


「はい!トワ様!」


 凄く嬉しそうなアイリを連れて風呂に入る。




 風呂でアイリを強化する説明する前に、・・・ヤってしまった。


(我慢できるわけ無いじゃないか!可愛いアイリが裸で肌が触れてるんだぞ。・・よしそろそろ話をしよう)


 少し休み体を洗ってもらって・・・・またヤった。


(俺は悪くない!アイリに体を洗うのを頼んだら、後から抱きついて自分の体で洗いだしたんだ!しかもだぞ前も同じ様に洗うんだ!俺も男なんだ!耐えるなんて無理に決まってるじゃないか!)


 湯船に入り落ち着いてから話をする。


「気持ち良かった!」


「はい!私もです!」


 話をしようとしたら、感想が出てしまった。

 頭を振って切り替える。


「アイリ、今日は大変だったな」


 アイリは俯いて少し暗い声で、


「はい、最後何も出来ませんでした」


「もし、アイリを強く出来るとしたらどうする?」


 アイリは顔を上げて驚いていた。


「ほ、本当ですか!?」


「本当だよ」


「お願いします!もう足手まといになるのは嫌なんです」


 必死になるアイリを膝に乗せて後から抱き締める。


「アイリは剣をもっと上手くなりたい?それとも、隠れるのを上手くなりたい?気配をもっとわかるようになりたい?」


 アイリは少し考えて、


「もっと早く敵を見つけて忍び寄りたいです!」


「わかった。あと、俺の力を分けてあげられるけどどうする?」


「分ける?」


「ん~!簡単に言うと俺とずっと一緒になる事かな!」


「なります!ずっと一緒になります!」


「わかった、辛かったら直ぐに言うんだよ?」


 そう言ってアイリのステータスをいじった。


(200ずつで良いかな? )




アイリ猫獣人(奴隷)13歳Lv21

ギルドランクD スキルポイント10(-40)

HP:70/270(200Up)

MP:20/220(200Up)

STR238(200Up)

DEF:230(200Up)

INT:225(200Up)

DEX:260(200Up)

AGI:260(200Up)

LUC:13

スキル:

短剣術Lv2

隠密Lv3(1Up)(20)

気配察知Lv3(1Up)(20)



(アイリも超一流だな。)


 などと考えて、


「アイリ終ったよ!」


 反応が無い。


「アイリ?どうした?」


 アイリの顔を覗くと、今にも倒れそうなほど辛そうな顔をしていた。


「アイリ!大丈夫か?」


「はい、大丈夫・・です。急に体の力が抜けました」


(それはそうか。最大体力が300近いのに70しか残ってないからな、辛くて当たり前か。)


「俺が力を分けたからだ!直ぐに治してやる」


 アイリに回復魔法をかけてアイリの体力を回復させて、風呂を出て部屋に帰り、・・・・・・またヤった。

 アイリも体力が増えたことで10ラウンドまでいってしまった。

 アイリも最後まで頑張り寝る前にキスをして抱きあって寝た。






読んで下さりありがとうございました。


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