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プロローグ 気持ちが、奇跡を、呼ぶ
今までもずっと、これからもずっと、大好きな、あの人。
でも、高校生になってから知り合った俺たち。
どんな中学生やったんかな? どんな小学生やったんかな? どんな赤ちゃんやったんかな?
幼稚園時代は楽しかった? 好きな食べ物はどうやって好きになった? 嫌いなものは、いつ嫌いに?
オレが知ってる君のことなんて、ほんの一部。もっと知りたい。君を。
そんな気持ちがないわけじゃない。
君を好きになればなるほど、「?」が増えていく。
君を、もっと知りたい。
そんな気持ちが伝わったんかな。
オレたちは、不思議な出会いをする……。
そして、その先にオレたちは何を見るんやろう……。