記録日:2014年 8月14日
「いや本場のピザうま過ぎでしょ…」
「ね〜本当に美味しい。」
イタリアの一角にあるピザ屋さんでマルゲリータを
頬張っているこの女子は桜井木葉。
高校受験の合格祝いの旅行としてイタリアのローマに家族で来ていた。
「木葉、あまり食べ過ぎない方がいいぞ。」とお父さんらしき人が。
「今日の夜はホテルのバイキングだからな。そっちの方が
倍すごいと思うぞ。」
「ほんと!?」
思春期とは思えない父親との関わり方をする彼女だったが、
ふとローマに来たら行ってみたい場所があることを
思い出した。
「ねえ、真実の口ってどこにあるの?」とお父さんらしき人に聞いてみる。
「真実の口?あぁそういえばローマにあるんだっけな。」
するとお父さんらしきひとはポケットからスマートフォンを取り出し、ぽちぽちと調べ始めた。
木葉は学校で海外について調べる際、ローマについて
調べていた。そこで目についたのが、
『真実の口:嘘つきが手を入れると食いちぎられるという都市伝説がある。』
木葉は別に嘘をよくつくみたいなことはしないのだが、
好奇心により、行ってみたいな。とたびたび思うように
なっていた。
すると、調べ終わったのか、スマホの画面を木葉に見せた。
「ここのすぐ近くにあるらしいぞ。ホテルに向かいにはまだ
早そうだから、行ってみるか。」
「うん!」
家族一同は店を後にし、その店から400mほど場所にある
街の一角へと向かった。
1分ほど歩いたところで、それらしきものを見つけた。
「あ!あれだ!」
普通の住宅地の壁に取り付けられたその顔の彫刻は、まさに
真実を知ったときにする顔そのものだった。
「おぉ…なんか、意外とでかいな。」
とお父さんらしき人は彫刻の側面を撫でた。
とその時、木葉は少しおかしなことに気づいた。
(…あれ?真実の口のある場所って、あの店からこんな近かったっけ?)
そういえばそうである。400mを1分で歩き切れるわけがない。
だが、所詮思っただけである。木葉の好奇心にそんな考えが
勝てるわけがない。
すると木葉は、
「ねえ、早速入れてみていい?」
「あぁ、ちょうど他の人もいないみたいだし、いいよ。」
木葉は勢いよく手を真実の口へと入れた。その時だった。
「痛っ…!?」
「えっ大丈夫!?」
両親が木の葉の方に駆け寄ってくる。
木葉は素早く手を引き退いた。手はちぎれていない。
だが、手の甲の真ん中に小さな穴があった。
その時、木葉はその場に崩れ落ちた。
「ちょっちょっと救急車…!ねえ木葉大丈夫?!」
「足に力が…」
そしてまもなく、木葉はその場で気を失ってしまった。
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「…ん」
黒田佐久夜はとあるベットの上で目を覚ました。
to be continued…




