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視線

「キャァァァ!!」「かっこいい!」「うわあーイケメン!」「背たかーい!」

 

そんな女子たちで教室は黄色い声が響き渡っていた。それもその筈、教室に入ってきた転入生、

雅等黄マサラキ 太陽タイヨウは、癖のある茶髪の髪に180以上はあると見える高身長。そしてなにより愛嬌のある女性受けの良い整った顔立ち。しかもその容姿で爽やかな笑顔を向けられたら、女子が騒ぐのも無理はない。しかしその反面、イケメンな転入生の登場に男子達は複雑な表情を浮かべているが、女子たちはそんな男子達には見向きもしておらず、目をハートにさせ太陽をマジマジと見つめている。そんな女子たちの反応に太陽は肩をすくめて困ったように笑った。


 教室中の人間が太陽に意識を向けている中、要は太陽の事には変わりないが明らかに周りと路線がずれている事を考えていた。


(マサラキ タイヨウって変な名前だなぁー。漢字ってどう書くんだろう何かめんどくさそうな漢字っぽいなぁ。あーでも印象が強くて覚えやすいからいいなぁ。人の名前覚えるの苦手なんだよね、結局1年のクラスでも全員覚えられなかったし。・・・・てか名前を覚えなかったってちょっとてか、かなりおかしいね。睦にこんな事言ったら。呆れられそう、それかきっと「クラスの名前覚えなかったて、結構酷いよね」っていいそうだなぁ。うん、絶対言う睦なら。)

 

 要はそんな事を表情には出さずポーカーフェイスで、グルグルと頭の中で考えていた。しかも色々と考えすぎて最終的に最初の太陽の話題から路線が大きくずれ、全く違う事を考えてしまう始末。   


 周りの女子とは違い要は、太陽の容姿には全く興味が無く、無関心だった。それもその筈、要自体顔は中性的でかなり整っている。なにより双子の兄鼎が男女ともに好かれる整った顔をしている。その顔が例え自分と同じ顔立ちでも、その顔が良いのは変わりは無い。そんな自分の顔と鼎の顔を毎日見ていれば、今更顔の良い男子が現れても何も感じないのは当たり前だった。


 そんな中、睦も周りの女子とは若干違う事を考えていた。


(あーまぁお約束ですよねぇ。転入生がイケメン男子というシュチエーションは。でも本当にかっこいいなぁ・・・・イヤ別に今更顔の良い男子を見ても何も思いませんが。その前に私には竜がいるでしょ!てか、竜の方がカッコイイ!うん絶対に! それにあの性悪の兄や、幼馴染の双子の顔をほぼ毎日見てるしなぁ。本当今更だよ。でもカッコイイ転入生が来たらもしかしたら、要にも遅い青春と言うものが来ると思ってたんだけど・・・・要も今さらだよねぇ、あの子の事だからきっと顔の良い転入生を見ても何も思ってないんだろうなぁ。てか絶対そうだ!・・・・・・・イヤ例え要が転入生に恋愛感情を抱いたとしても・・・・・あの人が許さないだろうしね)


 そんな事を心中に色々と考えている睦。思わずため息を吐き出しそうになったがソレを耐え飲み込んだ。実際睦は太陽に興味が無い・・・・・と言うわけではない。事実その顔立ちに関心もしたしカッコイイとも思った。しかし睦には中学から付き合っている黒崎クロザキ リュウという彼氏が居て、しかも双子が「バカップル」と称するほど。実際睦は竜にかなりベタぼれで竜も睦にベタぼれの状態で、付き合った頃から現在までそれは健在である。そんな竜弱愛状態の睦が顔の良い転入生、太陽を見たところで、かっこいいとは思っても一目ぼれや黄色い声を上げるなんて事は絶対にありえない事である。それに幼馴染の顔が良い双子をほぼ毎日見ているのも理由の一つである。




黄色い声に包まれていた教室だが、今まで口を閉ざしていた担任が横に立つ太陽に向かって口を開いた。 


「あーそれじゃぁ。雅等黄君はそこの窓側の席に座ってね。分からない事があったら周りの席の人に聞いていいから」

「はい。」


太陽はそう言うと、担任に指定された席へと移動する。要は太陽を通り越して窓側の席の方に視線を向けた。すると太陽の隣の席の女子は顔を赤らめていた。感情を抑えている様子だったが、嬉しがってる様子は要には丸分かりだった。そんな女子から視線を外すと要は黒板の方へと視線を戻した。すると「ガタッ」っと椅子を引く音がしたので、太陽が席についたのだと分かる。

 

そして再び担任がホームルームを再開し始めた。・・・・その時要は誰かの視線を感じた。始業式と全く同じ視線を感じたのだ。そして要は黒板から視線のした方へと目を向けると、その先には・・・・

太陽が居た。明らかにこちらを見ていたのだ。要が自分に目を向けたのに気づいたのだろう太陽はハッっとして、一瞬驚いたような顔をしたが次にはヘラっと笑って見せたのだ。その笑顔に要は思わず気が抜けてしまった。そして太陽が黒板の方に目を向けたと気づくと要もまた黒板へと視線を戻した。

 太陽の視線が気になったが要は

(きっと私が男装しているから見てたんだよね。始業式の時も私を見たからあんな視線を送ったんだろうなぁ。少し考えすぎたったかな) と考え自己解決した。


 今の要の格好を考えればそう考えるのは当たり前だ。




しかしその考えは実際は間違っていたのだ。・・・・・しかし要はその事実に気づかない。

太陽が誰にも分からないように笑ったのも、一年前の入学式の鼎と同じように笑ったのを要も誰も気付かなかった・・・・・・。

・・・・・すいません!!

・・・・全く話が進展しませんでした!・・・・すいません。

実際7月の終わりくらいに8話を書いていたんです・・・書いていた途中で間違ってソレを消してしまって。自業自得なんですが一気にやる気がうせて、更新が8月になってしまったんですが、消してしまった最初の話とは結構違う流れになってしまって進展させる事ができませんでした。最初に書いたのは進展してたんですが、更新する気になった時はその書いたのをすっかり忘れてしまい、また新に書いたんですけど・・・・・・結果がこれだよ!

あまり長く書いても読む方はきついと思ったのでココで区切らせていただきました・・・・。

ココまで読んで下さりアリガトウございました!!

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