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情報

1-C教室。今だ教師が来ておらず、生徒達はそれぞれ雑談をしており教室内は少し騒がしくなっている。そんな中、要は前の席にいる親友兼幼馴染の高杉タカスギ マコトと雑談をしていた。


「ハァ~、よかった先生まだ来てなくて。」

「本当に何してたの?今日は早く来るとか言っておいて、遅刻ギリギリなんて・・・」

「ん~いや、ちゃんと一時間前には学校に来てたんだよ?でもあの、ドSやろ・・・・いや鼎のせいで遅くなチャってさ、アハハ・・・」

「ハァー要は兄離れした方がいいよ、私は小学校のころから知ってるけど要と鼎君は、ベッタリしすぎだよ。一回離れた方がいいんじゃない?お互いの為にも」

「別にベッタリしているって訳じゃないけど・・・・・。そうなのかなぁ~私は双子ってこうゆう物だとずっと思っていたけど、間違ってるのかなぁー」

「まぁ別に間違っては居ないと思うよ。私はお兄ちゃんならいるけど双子じゃないし、そこら辺の心境は理解できないからね。」

「まぁ、そうだろうけど・・・。」

 

 そう言うと要は眉を寄せ、難しそうな顔をして頬杖をついた。

「ん~やっぱり難しいかな、ずっと一緒だったし」

そういって、次は困ったように肩をすくめ笑った。そんな要の様子に半ば呆れた睦は、要から窓の方へと視線を向けて、誰にも聞こえないような声で呟いた。


「まぁ、執着しているのは鼎君のほうだろうだろうけどね・・・・」




「あ、そういえば今日転入生が二人来るらしいよ」

「へぇーそうなんだ。まぁコノ次期なら転入生ぐらいくるでしょ」

「相変わらず反応薄いなぁ要は、でも噂によるとその転入生っていうのが、双子らしいんだよ」

「へぇー双子かぁ、それなら興味あるなぁ」

「でしょ?しかも男女の双子だって!これは結構な偶然だよ!しかも同い年」

「すごいねぇ。てか、その情報はどこから仕入れてきたの?」

「フフフ!要さん世の中には知らなくていいことがあるのですよ!」

「睦・・・・口調変わってる・・・」

「まぁでも、それなら仲良くなる価値はあるよねぇ」

「だよね!」

「あ、でも要さん?貴女は自分の今の格好をちゃんとご存知ですか?というか現実から目をそむけてません?」

「ハハハ!そんな、そむけてなんかいませんよ!私はちゃんと自分の格好を自覚していますよ!」


明らかにわざとしか思えないように、焦りながら自然と声を大きくしてしまった要。そんな要にまたも呆れてしまった睦は要を少し落ち着かせると、要の机にひじを突いてあからさまなため息をついた。そんな睦の態度に顔を不満そうに少し歪める要。



「まぁ、私の格好とかは置いといて、やっぱり私達と同じ境遇の人とは仲良くなりたいしね」

「まぁ、そうだろうけど・・・・・・」



そういいながら、不満な顔から嬉しそうな顔へと変える要。そんな要とは裏腹に睦は自分でも分からない、いいようのない不安につつまれ、眉を寄せ要のことを心配したような顔へとなる。


 

 

 睦は気づかなかった、気づく事が出来なかったのだコノ不安がなんなのかを・・・・・。

 この時に気づくべきだったのだコノ不安の正体を・・・・・・。




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