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結果

そして現在。その×ゲームを本当にやる羽目になった要は学校内である意味有名人となっていた。それは鼎も同じであるのだが・・・・・・。

 鼎が女装している理由は実に単純な事だ、要が現在着ている男子用制服は、鼎が本当は着る物である。そして、要にソレを着せるとなると自分の着るものが無いので、要が本当は着るはずだった女子用制服を着るというだけであった。それなら男子用制服をまた買えばいいだけのことである。要も入学式が始まる前ソレを言ったのだが鼎は、「え、だってまた男子用制服買うのめんどいし。」と言ったのだ

唯それだけの理由で、女装をする目の前の兄を要は異常な人でも見るかのような目で見ているのだが、それも一年すれば慣れたのか、しなくなった。


 そうこうしている内に、時間は過ぎていき始業式の始まる15分前となっていた。その時間帯になると生徒達がゾロゾロと登校してきていた。要達は校門の隅のほうで話していたので、あまり生徒達からは気づかれていなかったが、何人かの生徒は二人に向かって手を振って挨拶をしてきた。それを鼎は可愛らしい笑顔というオプションを加えて愛想良く挨拶をしていた。それに呆れながら、現在の時間に気づいた要は焦ったように、鼎に話しかけた。



「うわ!もぅこんな時間、もうすぐ始業式始まるよ!早く教室戻ろうよ」

「あ、本当だ。」

「一時間も前に来たのに、遅刻なんて事は嫌だからね。」

「え~でも俺走りたくない、面倒くさいよ」

「いいから!早く行くよ」

「じゃぁ。おんぶして」

「小学生か!、普通逆だと思うけどな~」

「え、だって俺の方が小さくて可愛いし、やっぱり俺みたいな可愛い子がおんぶされた方がいいでしょ~」

「黙れ、ナルシスト。鼎の場合はロリみたいだけどね、性格の悪い」

「俺はロリでもナルシストでも性格も悪くない、童顔可愛い系キャラだ」

「キャラって何だよ、てか自分のこと可愛いって当たり前のように言える人をナルシストと言わずに、誰を言うんだよ。それに鼎は悪の塊だよ」

「俺が可愛いのは事実だ、事実を言って何が悪いんだよ。それに俺は小悪魔系だ」

「小悪魔って、鼎の性格の悪さは小悪魔じゃおさまらない気がする。魔王系みたいな」

「魔王か、・・・・ランクSSみたいなレベル999みたいなスリー9級の魔王?」

「Sが二つつくほどのドSって言う意味なら、ランクSSでもいいと思うよ」

「それだったら、要はランクMMの野犬?」

「MM?!何ソレ?!野犬?」

「Mが二つ付くほどのドM的な意味で、要なんて野犬で十分だよ。攻略ブックにも載らないような敵キャラで」

「酷い!私ドMなんかじゃないよ!せ、せめてスライムとか・・・・」

「やー♪」

「やー♪ジャ無いよ!あーもう本当に遅刻する!もう走るよ!」



そんなやり取りをしているうちに、生徒は居なくなりほとんどが教室に行ってしまっている。それに気づいた要は焦って、下駄箱の方まで走っていった。そんな要とは裏腹に鼎はヘラヘラと笑っていて、進もうともせず走っていく要の背中を見ている。

 そしてスッと目を細めると口角を上げて、黒い笑みを浮かべた。さっきのように唯ヘラヘラ笑っているのではなく、何かを企んでいるような笑みを浮かべて。その笑みは妖艶で可愛らしい顔には似合わない笑みであったが、どこか格好良くもあり色っぽく、見るもの全てを虜にしてしまうような笑みであった。

 そんな笑みを浮かべながら、鼎は誰にも聞こえないような小さな声でつぶやいた。


「ハハハッ。やっぱり男装させて正解だったな。その結果一年間誰とも付き合うことが無かったし。アイツが男装をさせた理由聞いたらどんな反応するんだろうなぁ~」



そう、言うと鼎も要の後を追って歩き出した。

 鼎は誰にも聞こえないように言った。そもそも周りには誰も居ないので自分の声なんて誰も聞いていないと思っていた。


  

 

 しかし、実際人は居たのだ。その人物は校門付近の壁に隠れて鼎は気づかなかったのだが、確かにその人物は居た。そして鼎の呟きをしっかりと聞いてしまったのだ。いや、別に聞こうと思って聞いた訳ではない、たまたま校門付近まで来て鼎の笑い声が聞こえ、反射的に身を隠してしまっただけなのだ。

 

 そして、その人物は校門をくぐり呟いた。要達の通う学校の制服を着て・・・・・・。




  「男装?何言ってるんだアイツ?てか、アレ今の男だったよな女装?。ココの学校ってそういう校則とかあるのか?。フッハハハハハッハでも何か面白そうだなぁ、その男装しているっていう女の子、暇つぶしに捜してみるか・・・・。アレ、俺独り言多くなったか?また陽彩に何か言われそうだなぁ。アハッハハハハ」


 その人物の笑い声は、学校の敷地内に響いた。しかし決して誰にも聞こえることなく、その笑い声だけが響いた高く高く・・・・・・・・・・・。






 もしも、この時鼎の言葉を、この人物が聞いていなかったらもしかしたら、物語は変わっていたかもしれない・・・・・・・・・・。



 

はい。5話終わりました!。そしてプロローグ的な話もコノ話で終わりましたよ!

次は、あらすじに書いてあるように、アノ人達が出ますよ。 

 てか、5話やってまだ双子しか出てナイんなんて・・・・・。展開が遅すぎですね。

でも、最後らへんには謎の人物みたいなのも出せましたし、自分的には結構進んだ気がします。

  ここまで見てくださってアリガトウございました!

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