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5/7

UNSER

レビュー執筆日:2020/11/28

●名実共に新しいシーズンに突入したUVERworld。


【収録曲】


1.Making it Drive

2.AFTER LIFE

3.Touch off

4.境界

5.stay on

6.First Sight

7.ODD FUTURE

8.無意味になる夜

9.EDENへ

10.ConneQt

11.OXYMORON

12.One Last Time

13.ROB THE FRONTIER

14.GOOD and EVIL

15.UNSER


 前作から約2年半ぶりにリリースされたUVERworldのアルバム。インタビューによると、どうやら彼らは今作から「新しいシーズンに突入した」ようなのですが、確かにサウンドに関しては大きな変化が見られ、収録曲の大部分は打ち込みを大胆に取り入れたものになっています。また、冒頭の2曲に『Making it Drive』と『AFTER LIFE』というロック色の薄い楽曲を配置したり、アルバムの最初に収録されていそうな短いナンバーの『UNSER』を最後に収録したりすることによって、「新しいUVERworldの幕開け」感がより強調されているように感じられます。


 こういった「音楽性の大きな変化」が「迷走」と捉えられることは珍しくありませんが、少なくとも彼らに関してはそういった印象は受けませんでした。曲中に打ち込みを取り入れること自体は今作で始まった話ではありませんし、全体的にテンポを落として色々と凝ったサウンドを導入している印象があり、それにより、前作から感じられた「大味さ」が上手く薄まっているように思えました。特に、『ODD FUTURE』と『GOOD and EVIL』からそれを強く感じられ、打ち込みメインのサウンドの中に随所に生楽器を交える構成は結構面白いところがあります(これまでの彼らのイメージとは異なる雰囲気のため、最初聴いた時は「何だこれは?」と思いましたが)。また、『ROB THE FRONTIER』は従来の彼ららしい勢い重視で生楽器メインのロックナンバーとなっていますが、今作においては異色の楽曲となっており、それゆえにアルバムのアクセントとして上手く働いているように思えます。


 ただ、凝ったサウンドが若干前に出過ぎている傾向があり、それゆえに印象的なメロディがやや少なめになっているように感じられます。歌詞については、『Touch off』の「何かを待つだけの時間なんて短い方が良い」や『境界』の「生きる意味なんてある訳ないじゃん」のように彼ららしい力強さや不遜さを感じられるものもあるのですが、全体的に見るとそういった強烈なフレーズも少なめで、その点に関してはやや大人しめになった雰囲気が。


 名実共に新しい段階へと突入したUVERworld。まだ少しこなれていない印象がありますが、今後、前述の新しい要素と従来の彼ららしい「インパクト」が上手く組み合わさった「傑作」が生まれてくるかもしれません。そういう意味では、「今後の彼らに期待」といったところでしょうか。


評価:★★★★

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