THE ONE
レビュー執筆日:2020/11/18
●前作とはやや違った感じで彼らなりの「インパクト」を表現。
【収録曲】
1.THE ONE (SE)
2.7th Trigger
3.Don't Think.Feel
4.LIMITLESS
5.23ワード
6.KINJITO (LIVE intro ver.)
7.THE OVER
8.此処から
9.REVERSI
10.バーベル ~皇帝の新しい服album ver.~
11.BABY BORN & GO
12.AWAYOKUBA-斬る (LIVE intro ver.)
13.NOWHERE boy
個人的には傑作だった『LIFE 6 SENSE』から約1年半ぶりにリリースされたUVERworldのアルバム。今作においても、前作で存分に見せつけられた「インパクト」は健在です。『KINJITO』は「ダイダラボッチなのか?」や「Little by buy bye Little by bye bye」等といった面白いフレーズを聴かせてくれますし、『バーベル』は「裸の王様」をモチーフにしたコミカルな歌詞や、途中で急にデスボイスを交えたハードなサウンドになる点が印象的。『BABY BORN & GO』は激しいロックサウンドとパーカッションやサックスの音像の対比や、「火の無い心に俺が放火」等といった歯切れの良いフレーズが興味深い曲となっています。メッセージ性が強い印象があった前作と比べると、今作の歌詞は意味よりも「語感の良さ」を重視しているように感じられました。
ただ、前作と比べるとメロディのバリエーションがやや少なくなった印象があります。『Don't Think.Feel』ではAメロにラップを組み込んだり、『AWAYOKUBA-斬る』では約3分にも渡るストリングスのみのイントロを配置したりと、曲ごとに色々と工夫していることは分かるのですが、サビになると似たようなメロディになってしまうことが多く、その辺りにももう少し気を配って欲しかった印象が。
そういう意味では惜しいところがありましたが、前作とはやや違った感じで彼らなりの「インパクト」を充分に体感できるアルバムになっているのではないでしょうか。
評価:★★★★




