たとえばこんな学校の七不思議
「たとえばこんな」シリーズです。
花子さんには「そういうのキライ」って言われたのでここには入ってません。トイレに入ってます。だれうまw
当時の文芸鑑賞会は、桂歌丸師匠の「つる」でした。心の宝物です。
西樺部中学校のみなさん、こんにちわーっ!
はい、元気な挨拶ありがとうございます。笑いの骨伝導師、食う寝る三段ズです!
芸術鑑賞会の準備ができるまで、ちょっとだけお付き合いくださいね。
え? 相方の話ですか? ええ、田舎で魚を笑わせようとしてたんですがうまくいかなかったようで、まずは村の人を笑わせようと頑張っています。
でも最近人の顔が魚に見えてきたとか言うんでちょっと心配です。時々入る「いあ!」とかいう相づちも何ですかね。方言なんでしょうか?
きょうのネタは「たとえばこんな学校の七不思議」(スケブを見せる)。
ここにもあるんじゃないですか、そういうの。えっ、校舎が立派になったからそんなの知らない? そうですか。昔は田舎だと木造校舎で結構怖かったですよ。学校に忘れ物しても一人じゃ行けないくらい。
ところでみなさん携帯もってますよね。ああ、スマホですか? 当然カメラもついてると思いますけど、あれも気をつけてくださいね。特に動画。変なものが写ってたらLINEで回したりせずにすぐ消してくださいね。大事なことなんでもう一回言いますよ。
す ぐ 消 し て く だ さ い ね……約束ですよ。
さて、七不思議といえばまずは『13階段』。上りと下りで段数が違うとか、13段目を踏むと地獄行きとか、色々ありましたね。でもこれが……(スケブをめくる)エスカレーターだったら! もうどこがはじまりかわかんないですからね。数える気にもならない。
そして昔はよくあった『二宮金次郎』の銅像。夜に校舎を見回ってるとか、サボる子の家に来るとか言われてましたね。でもこれが……廊下をムーンウォークしてたら! 最近は授業にもダンスとかありますからね。金次郎さんも変わっていくんですかね。
銅像と同じように不気味だったのが『人体模型』。やっぱり夜の見回り系ですね。しかも置いてある場所が理科室の薬品棚のそばだったりして余計嫌でしたね。でもこれが……蝶ネクタイしてエチルアルコールでカクテル作ってたら! うーん、悪酔いしそうですね。
それと最近見かけるのが『心肺蘇生人形』。人命にかかわることですからね。しっかり勉強してください。ただ無表情なのがいただけない。でもこれが……最後に優しく微笑みかけてくれたら! 感動しますよね? 成功体験って大事ですよ。え、いらない?
もう一つ『美術室の石膏像』。時々ポーズを変えるとか言われますよね。この学校のは聖ジョルジョさんですね。ギリシャの殉教者です。でもこれが……ズギャーンとか書き文字背景にポーズきめてたら! 顔も○木風になってたり。
あっ、でも落書きとか絶対にやらないでくださいよ。胸に7つの傷とか、目がハートとか、器物損壊ですからね。ほら、岡本先生とか笑ってますけど、目がマジ怖ですから。えっ、いつもあんな感じ?
次は音楽室いってみましょうか。夜中に『音楽室のベートーベンの目が光る』と、セットで『勝手に鳴り出すピアノ』。誰が聞いたのかって話ですけど、宿直の先生でしょうかね。今は警備会社がありますからそんなことないんですけど。
曲は決まって「エリーゼのために」。ベートーベンだからですかね。最後まで聴いてしまうと死ぬなんてのもありました。でもこれが……曲が「ラプソディー・イン・ブルー」で肖像画のみんながセッションしていたら! ちょっとしたサプライズコンサートですよね。うれしくないですか?
真夜中だと他にも『プールの白い手』に誘われるとかもありますね。海の怪談のアレンジなんでしょうかね。泳いでいると足をつかまれるというのもあります。でもこれが……さかさまになった白い足が二本つきだしていたら! とりあえず金田一さん呼んでください。元ネタが分からない人は図書室で横溝正史の棚を探してみてくださいね。
そして『桜の木の下からする声』に返事をするとあの世に引きずり込まれる。これも元ネタありですね。梶井基次郎の短編小説「桜の木の下には」がそうです。読んでみてください。名作ですよ。でもこれが……聞こえてくるのが「笑点」のテーマだったら! これに「パフ!」とか返したら引きずり込まれるんですかね。座布団たまるまで帰してもらえないんでしょうか。
最後はどこかの『秘密の地下室』に殺人鬼が住んでいる。これは定番でしたね。戦争してた頃の防空壕とかが元なんでしょうけど。入口は体育館の舞台下とか、渡り廊下の繋いだ隙間とかもありましたね。でもこれが……みんなが盛り上がってるパーティ会場だったら! もうね、七不思議フルメンバーですよ。カラオケやらビンゴ大会やら。たまに息抜きも必要ですからね。
さて「たとえばこんな学校の七不思議ベストテン」いかがだったでしょうか? えっ、おかしい? ああ、それも七不思議のひとつです。『七不思議は七つじゃない』。またひとつ勉強になりましたね。おあとがよろしいようで。