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短編集 冬花火

雫星

作者: 春風 月葉

 一つ、星が流れた。

 今、誰かが消えた。

 一筋、涙が流れた。

 今、誰かを思った。

 また一つ、星が流れた。

 また一筋、涙が流れた。

 いくつもの星が流れた。

 いくつもの涙が流れた。

 無数の星が流れる様子は、空が落ちているようにも見えた。

 無数の涙を流れる頬は、星が流れているようにも見えた。

 あの子は夜を切る流星を観て何を感じたのだろう。

 私は頬を伝う涙を見て何を思ったのだろう。

 夜空は写す、あの子の涙を。


 一つ、星が流れた。

 一つ、また一つ、星は流れた。

 涙はもう枯れていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いい詩ですね。気に入りました。
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