表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
café「R」〜料理とワインと、ちょっぴり恋愛!?〜  作者: 木村色吹 @yolu
第4章 café「R」〜料理覚書〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

175/218

《第175話》今日は手抜きの日なので、洋風湯豆腐します

 定休日の前日、今日は連藤の家に来ている。

 ただ、残業ということで、帰りがかなり遅くなるそうだ。

 そんな日は、莉子はスピーカーが大変整った連藤のリビングで映画ざんまいである。


「今日はビールにしよ」


 ご飯は炊いておき、おかずにトンカツと手作りタルタルソースを用意し、キャベツの千切り、金平ごぼう、あとは豆腐があれば問題ないだろう。味噌汁は即席でいいといわれているので、大丈夫。


 さっそくと、莉子は熱々カキフライをつまみながら、ビールをひと口。


「めっちゃうまい……タルタルソース、めっちゃあう……」


 連藤にカキフライを食べさせたかったのだが、今日は残業だ。

 揚げたてを食べさせてあげたいので、今回は保留である。だいたいトンカツなども、食べれるかどうか。

 お茶漬けになる可能性も考えているため、それほど凝ったことはしないでおいてある。


 テレビはサブスクで映画を流してある。

 アクションコメディなので、軽快で台詞回しが楽しく、さらにアクションの見応えもいい!


「めっちゃ、おもしろ……うまい……」


 横目で見ながら、鍋には水を張った。

 茅乃舎だしの「野菜だし」をそこに投入。沸騰したところで、小さいパックの豆腐をどぼんと入れる。

 あとは火が通れば問題ない。


 新たにカキフライを頬張りつつ、ビールが2本目になったところで、タイマーがなる。

 火が通っただろう時間がきたのだ。

 それを大きめの丼に入れ、ミネラルの多い岩塩をさらさらとふりかける。

 香りづけにオリーブオイルを垂らして、できあがり。


「洋風湯豆腐できたぁ……スープもうまいんだよ、これ」


 運びながら匂いをふんふん嗅ぎつつ、莉子はリビングのテーブルにそっと置いた。

 ここで食事などあまりしないのだが、今日は、ビールを飲みながらの鑑賞のため、いいのです!

 新たにビールを飲みつつ、スプーンですくって食べる。

 ふんわりと野菜の甘みと、豆腐の甘みが口に広がる。


「オリーブオイル、いいかも……スープがしみる……」


 もうすぐビールがなくなる、となったとき、チャイムが鳴った。

 連藤だ。

 慌てて立ち上がるが、入ってくる方が早い。


「ただいま。ひとりで楽しんでくれてて嬉しいよ」


 その言葉を素直に受け取っていいのか、皮肉ととるべきなのか迷うところだが、「おかえりなさい」と声をかけた莉子をそっと抱き寄せる連藤がいる。


「俺の部屋を自分の部屋みたいにつかってくれるのが、なんだか、嬉しいんだ」


 皮肉ではなかったようだ。

 ほっとしながらも、莉子はテレビのボリュームを下げ、お風呂のお湯を再度温めなおす。


「すみません、メール気が付かなくって」

「かまわないよ。それより、今日の夕食は?」

「今日はトンカツ揚げてあります。カキフライも揚げれます。あと、キャベツとタルタルソースと、金平があります」

「金平! それは嬉しいな。……でも、このコンソメの匂いは?」

「あ、私のおつまみで……。洋風湯豆腐って私は呼んでますけど、シンプルにおいしいですよ」

「じゃ、それも作って欲しいな」

「わかりました。トンカツは?」

「それも食べる。ほんと、ありがとう、莉子さん。金平、食べたかったんだ。莉子さんのは、懐かしい味で好きなんだ」


 声にかぶせてメロディがなる。

 お風呂ができあがったのだ。


「じゃ、風呂、入ってくる」


 莉子はさっそくと3本目のビールを開けると、洋風湯豆腐にとりかかる。

 トンカツをオーブントースターで温め直しながら、キャベツを盛りつけ、漬物を小鉢に盛りつけて、あとは、待てばいい。お湯がわけば、数分でできてしまう。


「……連藤さん、なにか飲むかな」


 莉子はビールの本数を確認しに、改めて冷蔵庫を見に行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ