第八十一話 生徒会
私は目覚めると、桜高校の教室にいた。教室で授業を受けていたのは1年生の頃だけだ。今は──ああ、あの悪夢の自殺事件の23日より前の12日。つまり元凶は今日。私が動かなければならないのか。
「……さて」
私は誰にも使われていないあの場所に行く。生徒会長にバレなければいい。バレたから疑われた。
「リーデルヒ、あなたは理解してるの」
「ああ、まあね。ボク──いや、私が見つかったからあんなことに」
「素で話していいから。で、どうするの? 私、怖いのはあれでちょっとおかしくなった私が過去に戻ったから生徒会長にどう見られるかなの」
「ん、確かに。前のユーリとは違う」
「どうしよう、リーデルヒ」
「任せて。生徒会長は救われると信じて」
どうやら遡ったのは悪魔たちと真田凛子さん。じゃあ、皆やり直すわけ?
「安心して。悪魔の世界はこの頃、おだやかだったからのんびり過ごしてるよ」
「ミーナ……。真田凛子さんは? 」
「中学生、だっけ。放課後、会いに行けばいいと思う」
「母校はどこだっけ……そもそもどこに」
その時、予鈴が鳴った。窓から辺りを見るとだれもいない。さて、戻らないと。
放課後。生徒会室に向かう。ミーナやリーデルヒの協力の元私は前の私らしく少し明るい高校生として生徒会長と顔を合わせた。
「こんにちは、友那」
「生徒会長、こんにちは」
他の人はまだいなかった。私はこういう時、勉強していた。よしっ。
「……遅いわね」
「お、遅れましたっ」
「こんにちは~」
八千草先輩と島田先輩。あの事件を解決しようとして、彼女たちの信頼を私は失った。生徒会長は──。
「百合恵が告白ぅ? がさつなのに上手くいくの? 」
「好きなのはお坊ちゃまだってさ、ほら、あの佐波条一樹」
「うわ、本当? 」
生徒会長と八千草先輩が喋り出した。まだつきあう前……これを変えるの?
──そうだった。あの頃はカップルだなんて理解できなかったし、恋愛話も興味なかった。
「友那、帰ってもいいよー」
「……もう少し勉強します」
「分かった」
生徒会長はまたお喋りを始めた。私は勉強をする。
──島田先輩が帰り、私も帰ることにした。もちろん、鈴ヶ屋に行かなければならないから鈴ヶ屋方面に向かう。
「ここが、鈴ヶ屋」
私が矢川市に住んでいるため驚いたのはそこだった。私は矢川市以外行ったことはない。
『Salut toi』
「ミーナ、フランス語喋れたっけ」
「今のは私じゃないです、フランス語自体知りません」
『Mon nom est "au moment de l'administrateur." La raison pour laquelle les gars viennent à jugement.(私の名前は時の管理者。あなた達を裁きに来たの。)』
「時の管理者……!? 」
「誰が過去に遡らせたの」
『Vraiment demander est de changer le "destin"? ...... Eh bien, ce est bon. Un peu, je vais continuer à regarder(.本当に『運命』を変えれるのかしら? まあいいわ。少し、見ておくわ。)』
時の管理者。まさか、本当にいたなんて。
ミーナとリーデルヒはぽかんとしている。ああ、分からないのか。
「リサテアが時を遡らせたのに怒っているみたいね。姿を見せないのは怪しいけど」
「……ユーリ、私、こんなに遡らせていないよ」
リサテアが現れた。人間に化けていないので元のままだ。
「ミーナが約1年前に遡のぼらせたはずなのに。どうして」
「ボク的に楽園の管理者のせいと思います」
「……ここから運命を変えろという挑戦状ということなのね」
私はため息をついた。




