第八十話 はじまりへ
Ceux déforment le temps,
時を歪ませたものよ、
Se il vous plaît recevoir mon jugement ──
私の裁きを受けなさい──
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気がついたとき、あたりを見渡すと見覚えのある景色だった。
母校の中学校。──どういうこと?
「それでさ、凛子。今度はいつ遊ぶ? 」
「うん、ええと」
みっちゃんがいた。みっちゃんがツインテしていたのでおそらく中3のころ。──2年前だ。
「みっちゃんの都合のつく日でいいよ。帆乃も一緒に」
「何言ってるの? 帆乃は遊べないんだよ~」
「……そ、そっか。じゃあ今度の土曜日とかは」
「うん、分かった」
どうにかして生徒会長と連絡をとりたい。しかし、2年前となると高校1年生。桜高校に外部の人はいいんだろうか。
「どうしたの? ぼうっとして」
「あ、ううん。何でもないよ」
スマホを見ると2023年9月12日。──ああ、何となく理解した。
「さ、そろそろ終わっちゃうから移動しようか」
「うん」
23日。その日に桜高校で謎の自殺が起きる。つまりはそれを止めろということだ。私に、出来るのかな。




