第七十三話 戦争の裏
私はいつも武器ばかり作っていた。次第にそれで人を殺した。
楽しくなって私は暗殺依頼を受け付けた。お父様は怒るどころか喜んでくれた。カモフラージュになるんだと。
気分が良くなったお父様は私にお姉様と会わせてくれた。お姉様とは色んなお話が出来てすごく楽しかった。1ヶ月に1度だけしか会えなくてもよかった。
お姉様の友人に武器を提供した暗殺者の娘がいた。私はすかさずお父様に報告した。また喜んでくれた。
お姉様は事件に怯えていた。──大丈夫、お姉様の敵は私が抹殺してあげるから。
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──いつの間にか寝ていたらしい。弟子は『今日はお疲れさまです、私も寝ます』と書き残して地下に行ったようだった。
それにしても懐かしい夢を見た。お姉様はその内人間になる。私みたいに。
「待っています、お姉様」
ぽつりと呟き、夢の続きを見るために再び眠りに落ちた。
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暗殺者の娘は狂いだした。とある貴族の依頼を受けて敵を殺し始めた。私もそれをカモフラージュするべく頑張った。
道ばたにいた悪魔も殺した。貴族も殺した。名前も忘れたが、殺しまくった。
だが、抗争が起きてしまった。私は暗殺者の娘と話し合い、暗殺者の娘が全ての罪を被ることになった。お姉様は、そう推測していたから。
お姉様は私を抱きしめ、人間の元へ逃げるよう指示した。残れば剣士とかにバレてしまう。だから私は楽園に逃げ込んだ。しばらくそこで人間たちを見ていた。
──そして、サナセイという面白い会社を見つけた。しばらくは羽を隠したが、熱が出るし作った薬も効能が悪いので人間になった。
驚いたことにお姉様が内緒で会いに来た。また、罪を犯したの? と悲しそうな顔をしていた。──お姉様は分かっていた。理解していた。私が人殺しなんだと。
それでもお姉様は私に待っていて、と言ってくれた。




