第七十一話 ある犯罪者の手記
1985年
12月7日
今日から本格的にあの時の続きをしたいと思う。仲間の杏とリィデにはこれは人類の未来のためだと説明しておいた。どうせ捨てるからいい。
12月8日
実験は順調。いつか人体実験もしたい。
12月9日
少し人数を増やした。催眠術を社員にかけた。疲れるが、効率はいい。
12月10日
杏が対抗してきたので少し痛めつけた。これで自分の立場をしっかり理解するだろう。
12月11日
順調に薬が完成しつつある。リィデは根っからの善人のため操り薬の第一号実験体になってもらった。効果は中々いい。
12月12日
休みの日でも夜に実験をするのがおかしいと他の社員に指摘された。そこは熱心だねと褒めるところでしょ!? 私は彼を軽く痛めつけ、操り薬で仲間にした。
12月13日
ほぼ完成した操り薬を仲間全員に飲ませた。これで催眠術を弱められる。私も疲れがヘる。
12月14日
私は最近、昼間の社内での居心地が悪い。夜に実験をすることがおかしいわけがない。
12月15日
遂に上司に呼び出された。怪しい実験をするな、と。私はしていないのだ。だからやめる必要なんてない。
12月16日
年末年始休みになる前に何か薬を完成させないと。
12月17日
サナセイ関係者によく思われていないらしい。ふん、いいわ。いつか痛めつけてやる。
12月18日
操り薬の強化版が完成した。
12月19日
少し熱があるらしい。しばらく休まないといけない。
12月26日
やはり人間たちの中で長く過ごしていると熱が出やすいようだ。今日からまた頑張らないと。
12月27日
自分で風邪薬を強化したものを作った。毎日飲めばその内丈夫になるはず。
12月28日
明日から年末年始休みだ。来年になったらサナセイ関係者を消そうと思う。




