第七十話 戦争時代の爪跡
夕方。ボロボロのミーナさんと見覚えのある人がやってきた。なぜ?
「誰かと思えばあなたは、クラスメートの……」
「リサテアも知り合いなのね、奇遇だわ」
「──すべてを話すべきですよ」
ディさんは3人を睨みつけて言った。そういえばディさんは戦えないとか言っていたような。
「私やリサテアは戦争時代からの生き残りなんです。ディさんはその後に生まれた人です」
「その戦争で私も友那──ユーリも色々と失った。生き残った貴族なんてそういなかった」
「終わりの方で起きたのが抗争です」
理彩さんと生徒会長を見て私達3人は首をかしげる。ディさんがため息をついた。
「もっと詳しくお願いします」
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私と理彩ことリサテアはそれぞれ貴族という立場でありながら武器を扱うのに長けていた。様々な事件が起きながらも私達は生き延びた。
親友の裏切り、親友の病死──。私は必死に耐えた。
耐えたのに報われなかった。最終的に私達と何人かしか生き残らなかった。
どうしてこんなことが起きたのかも分からなかった。連続暗殺事件の犯人も分からなかった。ある親友は途中からやったと言っていた。真犯人は分からずじまいだった。
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「──そういえばディは化け物を操るような女を知ってる? 」
「化け物? いえ」
「おそらくあの時サナセイで働いていてリィデやそのパートナーだった人間を巻き込んで犯罪を犯した奴……」
「え、うーん」
私達にはついていけない。まるでファンタジー小説みたいで凄くドキドキする。




