第四十六話 墓地での戦い
お休み明け。私とシルディは学校に行く気になれず、あの生徒会長に会おうと考えた。
「ここにいたんですか」
「秋たちが言っていたんでしょう。仕方ないです。墓地が私にとっては居心地がいいんですから」
「変人とかは思っていませんよ」
「それならいいですけど」
生徒会長は墓地が好きだから墓地にいるよ──委員長は衝撃的な発言をした。まさか花の乙女が墓地にいるなんて。しかも退院したばかりの体で。
「ここには私の両親のお墓があるから落ち着くんです。姉やあの人も近い未来ここに来ることになるんでしょうね」
「両親、いないんですね」
「ちょ、シルディ」
「同情しないでくれませんか。あなた達の両親は生きているからまだマシです」
そして、私達に写真を見せてきた。教師らしいその男性には見覚えがない。
「この人が野球部男子二名の殺害扶助しました」
「……? 」
「3年生の先生です。本木尚地先生、通称・もと。彼はリィデのチャームに魅了された被害者なのですが、現在は心を痛め自主的に療養中です」
「被害者とかヒドいわね」
現れたのは、リィデだった。かなり久しぶりなのだが、敵となった今では喜びなんて感じない。
シルディを掴んだと思ったら消えた。何とも早い。
「……別行動をとりましょう。あなたは歩ける範囲で捜してください」
「なぜですか!? 私が一番の親友…」
「親友だなんて馬鹿げています! ……また後で会いましょう」
生徒会長は走り去っていった。一体全体親友の何に怒っていたんだろう。




