第三十五話 シルディの冒険
早退をし、借りている部屋で私はここに来てからのことを考える。
凛子という理解者に出会えたのはよかった。でも、凛子には言えないあの出来事がよぎる──。
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凛子と会った初期の頃。防犯カメラとか警備なんて知らず、無謀にも学校の図書館に泊まろうとした。
その時、誰かがやってきた。
「そこのあなた」
「っ!? 」
「怯えなくていいのよ。悪魔と魔女、似た者同士じゃないの」
懐中電灯を持った銀髪の少女がやってきた。彼女の目は赤かった。
魔女──。私は彼女のことが信じられなかった。でも、彼女はどこからかアメを取り出した。
「この高校、よくないわね。死人の怨念が凄い固まってる」
「……桜高校恐怖の夜とか」
「それだけじゃないわ。自殺、殺人──。この高校は歴史が古いからそんなことがよく起きてるみたいなの」
彼女は私の手をひいて廊下出た。そこには、人形のようなガラス玉っぽい目を持つ少女がいた。(この時は彼女が生徒会長だなんて知らなかった)
「私とこの魔女は桜高校を綺麗にしたくて活動しています。あなたは知っていますか? 近くに神社、お寺がないことを」
「あ、そういえば」
「近くにいたくない、気味が悪いとこちらに文句が来るほどです。霊感がある人にとってここは恐ろしい場所なのです」
「早く行こう、友那」
「ええ」
まず最初に向かったのは特別棟。入っただけで気味が悪くて、吐き気がした。
そんな私を見かねてか友那さんが支えてくれた。
「ここには開校当初に起きた殺人事件の遺体の隠し場所だったそうです」
「ここの生徒が殺されたんですか? 」
霊感が強いのだろうか、友那さんは座り込んで頭を抱えだした。
「違うわ。友那の代わりに説明するけれど、矢川市で猟奇的な殺人事件が起きたの。犯人は桜高校の教師。それでここに隠したわけ」
「あ、な、何か」
首がやってきた。怖い。目は虚ろだった。
「どうして退治しても現れるのっ、そりゃっ」
私はそのあとのことを、覚えていない。
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魔女があの後どうしたのかを生徒会長に聞くと、かわされた。彼女は一体何なのだろうか。探ってみるべき、かな?




