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chain  作者: 神崎美柚
カゴ ノ ナカ ノ 鳥
24/143

第二十四話 完璧な作戦?

 リサテアが中河原市を吹き飛ばした。多くの人は死んだ。散々妬まれていた市長もついでに。

 ──これで、よかったの?

 未だに私の良心が傷む。私の両親が生まれたのは中河原市だと聞いている。こんなにいい場所、他にはないだろうに。


《早く行こうよ》

「うん……」


 長の元に向かうと、何だかぼうっとしていた。最近、なんかおかしい。


「長、終わりましたよ」

「……ああ、ありがとう。人間の不幸は中々の栄養になるわ」

「大丈夫ですか? 」

「平気よ、心配しないで」


 長は勢力図と書かれた紙をずっと見ていた。(古い羊皮紙はかなり透ける)どういうことなんだろうか。


「……ハイデベル様から伝言よ。今から、人を殺すわ」

「はい、分かりました」

「……あなたには狂ってほしくない」


 最後につぶやき、長は去っていった。


────


 私は中学デビューに憧れていた。勉強していい点をとる、それだけで青春を潰したくない。だから私は制服の可愛い私立校を受けた。

 なのに、それは私の幼なじみにとられた。私は彼女を憎んだ。中学校にはあまり通わず、慣れないギャルと()り両親を怒らせた。私は構わなかった。廃ビルという素敵な場所があったから。

 橋乃元はその昔、中河原市みたいな都市計画が泡みたいな時代にたったらしい。ところが誘拐事件が起き始めるなり橋乃元の人口は減り──サナセイとかいう会社も倒産して、破綻。

 廃ビルはその名残で、私はあまり朽ち果てていないここが好き。


「んぁ? メッセージ? 」


 ここのところ、両親は私より妹に構い、妹を天才に仕立て上げている。だからメールなんて──。


『遙妃:仲直りしようよ』


「は? 」


 思わず笑ってしまった。メッセージをうつ。


『ぁレヽ丶):ナょh乙″仲直?意ロ未不。』

『遙妃:ごめん、読めない』

『ぁレヽ丶):ゃっIよ°丶)ノヾヵι″ゃh、遙女己』

『遙妃:……』

『ぁレヽ丶):仲直丶)ー⊂カゝ、絶文寸Iニぁ丶)ぇナょレヽ』

『遙妃:明日話そう』

『ぁレヽ丶):Iよぁ?』

『遙妃:お休み』

『ぁレヽ丶):裏七刀丶)者wwwマ゛/″笑ぇゑwww』


 明日、か。

 有栖川宮遙妃はバスケットが大好きで、私より正当な理由で中学校に入学した。そう、私の中学デビューを奪った幼なじみなのだ。

 私はもう正直彼女とは会いたくなかった。でも──。


「愚か者」


 遙妃の声がした。ゆっくり振り向くと──。


「いやあああああっっ!!! 」

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