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chain  作者: 神崎美柚
カゴ ノ ナカ ノ 鳥
21/143

第二十一話 別の道を

 意識が戻ると、私は誰かに抱かれていた。見たことのない水色の女性。綺麗な人……。

 私が目を開けると、その人は微笑んだ。


「気がついたか」

「って、リーナ!? ど、どうして? 」

「隠していて悪かった。私は元々個体の悪魔なんだ。ミーナもそうだ」

《ごめんねー、本当に》


 起きあがると、辺りは霞んでいてよく見えない。リーナは見えるものの、景色はハッキリと見えない。


「あの扉も見えないのか」

《そうみたい》

「……? 」

「いやはや、元人間に私はそんなすごいことは求めない。だが、もう暴走するなよ」

「また止めてくれたらいい話じゃ」

「……私はもう無理だ。ここを守らないといけない。しばらく放置していたが、いつ善良軍団がここを見つけるか分からない」

「そんな、私の元には無理して入っていたの!? 」


 涙がとまらない。そんな私を抱きしめるリーナはまさしく騎士だった。


「守ってほしいとお前が望んだからだ」

「……」

《シーナ、さよならを言おう? 》

「……リーナ、ありがとう、またね」

「ああ」


 私はリーナと別れ、寂しくなった。もう私は甘えてられない。


「で、どうすればいいの? 」

《あなたの新しい体を見つけるために、悪魔を殺すのよ》

「ミーナまで離れるの? 」

《私は支えてあげるよ。いつまでもね》


 さっきの場所の説明からして欲しかったが、悠長なことは言っていられない。さっそく中河原市に向かう。


「あ、シーナさん。爆弾は再来週にでも爆発させますからご安心を」

「ありがとう、リサテア」

「いえ。しかし、人間とは本当につまらない生き物ですね」

「どうしてそう思ったの? 」

「つまらないことで騒ぐのですよ? 少し奇抜な転入生、まあシルディのことですけど、彼女が来ただけで大騒ぎ。本当につまらないです。もっと楽しませてくれるかと思ってました」

「そんなことないわよ、リサテア。あなたのクラスは特別な人ばかり。真田凛子とかいう子も両親とうまくいっていないって聞くし」

「へえ、なるほどぉ。それでは私は引き続き、人間を観察してみますね」


 リサテアは血がとびかう戦場を好み、学校のような静かな場所は嫌いなのだ。だからつまらないのも当たり前。


「さて、私はねようかな」

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