第百二十三話 エピローグ 凛子編
鎖が飛び降り、全てが終わった。リサテアがやってきた。
「今までありがとう」
「ううん、別に何も……」
リサテアが私を抱きしめたその時、私は眠りに落ちた。
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6月12日。今日も変わらない朝が始まる。──でも、ほんの少しだけ虚無感がある。
「凛子、おはよ~」
「おはよ」
「元気そうで良かった~。しばらく休んでいたから心配したんだよ」
「ごめんね、もう大丈夫だよ」
みっちゃんと他愛もない会話をする。いつもどおりの日々。私はとても幸せだ。
「よお」
「あっ、二人とも」
帆乃と刀根がやってきた。二人とも、最近付き合い始めたばかり。羨ましい。
「本当、ラブラブだよねえ」
「そ、そうかな? 」
「そうだよ! ほら、行こうっ」
学校に着くと、下駄箱の中になんとラブレターが。うわあ、うわあ。びっくりだ。
「お、ラブレター? みっちゃん、凛子にラブレターだって」
「ええっ!? スゴい……」
「みっちゃんに勝っちゃった」
昼休みの屋上に呼び出されるとは。昼休みなんてすごく珍しい。珍しすぎる。
お昼休み。屋上に行くと、見知った人がいた。あっ、クラスメートだ。
「──好きです」
クラスメート・川嶋敬一郎は明るい人。名前が古くさいのが悩みらしい。そして、顔はイケメン。私の好み。
「ありがとう、敬一郎さん」
私は笑顔でそう答えた。




