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chain  作者: 神崎美柚
ハジマリ
12/143

第十二話 悪魔大捜索

『遙妃:仲直りしようよ』

『ぁレヽ丶):ナょh乙″仲直?意ロ未不。』

『遙妃:ごめん、読めない』

『ぁレヽ丶):ゃっIよ°丶)ノヾヵι″ゃh、遙女己』

『遙妃:……』

『ぁレヽ丶):仲直丶)ー⊂カゝ、絶文寸Iニぁ丶)ぇナょレヽ』

『遙妃:明日話そう』

『ぁレヽ丶):Iよぁ?』

『遙妃:お休み』

『ぁレヽ丶):裏七刀丶)者wwwマ゛/″笑ぇゑwww』


 本当に愚かな娘。遙妃に化けた私だと分からないなんて。


────


 学校が再開するまで暇なので、シルディの能力で隠れて旧中河原市に向かった。

 電車は復旧しているものの、中河原市の駅はまだ工事中。仕方なく、矢川市から歩くことにした。


「あーあ、羽さえあればなあ」

「シルディのお母さんはいつくるの? 」

「明日調査しに来るとか言っていたけど……どうするんだろう」

「そっか」


 今日は帆乃水がバレーボールの練習で朝からいないため、夜までならのんびりと探索できる。

 中河原市は未だに警察、マスコミでごったがえしていた。私達はこっそりと抜ける。


「悪魔の気配を感じる……ほんの僅かだけど、ここに様子を見に来た悪魔の」

「あ、あれ」


 半壊したビルの上にいる金髪の悪魔──またあらたな悪魔が?


「あれは──人の不幸を栄養分とする悪魔の一族の長よ」

「お、長ぁ!? ボ、ボスじゃんそれ……」

「お母さんが来るまで迂闊に動けない……どうしよ」

「逃げる? 」

「うん、そうしよ──」


 シルディの目の前に誰かがおりてきた。黒髪の女性……。


「シルディ、逃げたらダメよ」

「お、お母さん……何でここに? 」

「予定がね……。ティルノドア族の長が見当たらないからもしかしたら、って言われたから」

「黒髪なのにピンク色の髪のシルディの……」

「私は元々ピンク色よ? でもね、目立つと悪いから。──というか、あなたがシルディのパートナー? へえ、いい子選んだわね」


 少し暗い顔をしたあと、彼女はさっさとビル街へ向かった。名前すら聞けなかった……。


「シルディ、行くわよ」

「あ、うん。凛子、行こう」


 ビル街に着くと、その金髪の悪魔はすでに待っていた。やはりバレていた。


「あら、お久しぶりねえ、リィデ」

「──今度こそ、あなたを逃がさない」

「は? また失いたいわけ? あの時は格別だったわねえ」

「っ──」

「さっきも人間の不幸を食べたのだけれど、すごく美味しかったわよ」


 舌なめずりをする彼女。身震いがする。

 リィデ──それがシルディの母親の名前。どうやら金髪の悪魔と面識があるらしい。


「中河原市崩壊はただの余興にすぎないわ。私の部下はあちこちにいるから──」

「そんな」


 リィデさんは去っていく金髪の悪魔に何も言えないまま、座り込んだ。

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