第十二話 悪魔大捜索
『遙妃:仲直りしようよ』
『ぁレヽ丶):ナょh乙″仲直?意ロ未不。』
『遙妃:ごめん、読めない』
『ぁレヽ丶):ゃっIよ°丶)ノヾヵι″ゃh、遙女己』
『遙妃:……』
『ぁレヽ丶):仲直丶)ー⊂カゝ、絶文寸Iニぁ丶)ぇナょレヽ』
『遙妃:明日話そう』
『ぁレヽ丶):Iよぁ?』
『遙妃:お休み』
『ぁレヽ丶):裏七刀丶)者wwwマ゛/″笑ぇゑwww』
本当に愚かな娘。遙妃に化けた私だと分からないなんて。
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学校が再開するまで暇なので、シルディの能力で隠れて旧中河原市に向かった。
電車は復旧しているものの、中河原市の駅はまだ工事中。仕方なく、矢川市から歩くことにした。
「あーあ、羽さえあればなあ」
「シルディのお母さんはいつくるの? 」
「明日調査しに来るとか言っていたけど……どうするんだろう」
「そっか」
今日は帆乃水がバレーボールの練習で朝からいないため、夜までならのんびりと探索できる。
中河原市は未だに警察、マスコミでごったがえしていた。私達はこっそりと抜ける。
「悪魔の気配を感じる……ほんの僅かだけど、ここに様子を見に来た悪魔の」
「あ、あれ」
半壊したビルの上にいる金髪の悪魔──またあらたな悪魔が?
「あれは──人の不幸を栄養分とする悪魔の一族の長よ」
「お、長ぁ!? ボ、ボスじゃんそれ……」
「お母さんが来るまで迂闊に動けない……どうしよ」
「逃げる? 」
「うん、そうしよ──」
シルディの目の前に誰かがおりてきた。黒髪の女性……。
「シルディ、逃げたらダメよ」
「お、お母さん……何でここに? 」
「予定がね……。ティルノドア族の長が見当たらないからもしかしたら、って言われたから」
「黒髪なのにピンク色の髪のシルディの……」
「私は元々ピンク色よ? でもね、目立つと悪いから。──というか、あなたがシルディのパートナー? へえ、いい子選んだわね」
少し暗い顔をしたあと、彼女はさっさとビル街へ向かった。名前すら聞けなかった……。
「シルディ、行くわよ」
「あ、うん。凛子、行こう」
ビル街に着くと、その金髪の悪魔はすでに待っていた。やはりバレていた。
「あら、お久しぶりねえ、リィデ」
「──今度こそ、あなたを逃がさない」
「は? また失いたいわけ? あの時は格別だったわねえ」
「っ──」
「さっきも人間の不幸を食べたのだけれど、すごく美味しかったわよ」
舌なめずりをする彼女。身震いがする。
リィデ──それがシルディの母親の名前。どうやら金髪の悪魔と面識があるらしい。
「中河原市崩壊はただの余興にすぎないわ。私の部下はあちこちにいるから──」
「そんな」
リィデさんは去っていく金髪の悪魔に何も言えないまま、座り込んだ。




