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神様なんて。  作者: しおん
第一部
3/4

そんなことがあってから一週間がすぎた頃、俺はとあるクラスメイトに声をかけられた。


「久世、ちょっと話が……」


俺に声をかけてきたのは、水瀬(みなせ) 凉波(すずは)

一言で言えば、真面目。

それに続く言葉は、根暗。

その名前からは想像できない雰囲気の持ち主である。一応いっておくと、俺は彼と進んで会話をしたことがない。大半のクラスメイトとは、義務的な会話をかわしたことがあるのだが、彼とは特別会話が成立しなかった。


そうだな……少し変な例え方かもしれないが、肩慣らしにと始めたキャッチボールで、最初から変化球を投げつけて来たようなものだ。

当たり前だが、とれない。おれもとろうとはしなかったがな。


そんなことがあったので、彼との会話は敬遠していたのだが、むこうから話しかけて来られては無下に断ることもできない。

まずは相槌から始めよう。

それを胸に、俺は水瀬と会話を始めた。


「何?」


一言目にしては威圧的すぎただろうか?でもまぁ、口にしてしまったものは仕方が無い。返事を待とう。


「あ、えと……カナルと知り合いって……噂なんだけど…」


またあいつか。

今度は何をしたんだ。


「あぁ。幼なじみだけど?」


返事は最低限に端的に。

水瀬は俺の言葉を耳にしてから少し口をもごもごさせると、


「えっと……じゃあ、カナル…に、会わせて欲しい……んだ」


と、消え去りそうな声でそう言った。あいつと顔を合わせるということに、俺の許可を取る必要なんて無いというのにな。


読んでくださりありがとうございます。


宜しければ、他の連載作品や短編などもご覧ください。


次話投稿は、12月21日になります。

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