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神様なんて。  作者: しおん
第一部
2/4

俺の幼馴染が行方をくらませて、早一年がすぎた。あの時高1だった俺は、晴れて2年に進級を果たし、先輩と後輩の板挟みの中でなんとなく平和に過ごしている。それはもう、あいつが居た頃と同じように。


何かが起きるなんていうのは、全てあいつの勘違いで、何処かに逃げる必要なんてなかったんじゃないかと思うほど、平和な日々が続いていた。


そんな日常を崩したのは、ある先輩からの呼び出しだった。


顔も知らない、名前も知らない先輩から、話があるから放課後残っていてくれないかと頼まれた。その日は特に用事があるわけでもなかったので、先輩の言葉に了承すると、先輩は満足げに微笑み俺の前を去っていった。


放課後になって誰もいなくなった教室で退屈そうに欠伸をしていると、先輩がやって来た。


知らない先輩を連れて。


なんだこれは、俺は何かしでかしたのか、まずいんじゃないかと慌てて立ち上がり臨戦体制を取ると、先輩に笑われた。どうやら俺に危害を加えに来た訳ではなかったらしい。

だとしたら何のようなのかと訪ねたら、お礼を言いに来たそうだ。幼馴染に。


あいつが居なくなってしまったからお礼をすることができなくなってしまったので、幼馴染の俺なら彼の居場所を知っているのではないかと思い、俺を呼び出したという訳だ。


残念ながら、俺も居場所は知らないのだと事情を説明すると、先輩は残念そうにしたが、いつかあいつに会うことがあったら自分がお礼をいっていたことを伝えて欲しいとだけ残し、帰っていった。


一時は驚いたが、何事もなくて良かった。


読んでくださりありがとうございます。


次話投稿は、11月24日になります。

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