4年後
さわさわ・・・さわさわ
すずしい風が吹く森にそれはいた
黒い服、その中から覗く赤く光る双眸、白く透けるような頬、何も表していないような無表情
その瞳は、大きなゴリラを見つめていた。
”チオパン” 通称:たたきゴリラ
その大きな平手で手を叩くように敵をつぶす。驚異のジャンプ力、異業の素早さ、体ははがねを思わす硬さ、このモンスターはB、aその強さに圧倒されるものは多いが、
「行くぞ」
圧倒されるなどみじんもない、むしろこちらが圧倒させる、そんな目で睨みつけていた。
双剣を構えていた手に力を込めシェイルは走り始めた。
5メートル・・・3メートル・・・1メートル
チオパンはまだ動かない。
双剣を思いっきり後ろに引き
「ハッ!!」
切った!!
だが、目の前にはいなかった。
だがその代わり自分の足元に大きな影が映った。
「上か!!」
光と合わさるように太い巨体が落ちてくる。
「ドンッ!!」
大きな巨体が落ちて大砲でも撃ったかのような音が響いた。
しかし、踏みつぶしたはずのシェイルはそこにいなかった。
その代わり、背中に激痛と電流が走った。
「ギャア!!」
チオパンはその場を大きくその場を飛び離れた。
「さすがにあまり効いてないか。」
目の前には、中に一本の赤い線が入った黒い双剣、それに帯電するように帯びる電界
それをまとっている双剣を持ちシェイルは走り出した。
それを見るなりチオパンは、手を思いっきり後ろへやった。
(来る)直感で危険を察知したシェイルは思いっきり跳んだ
「パーン!!」
直後、シェイルがさっきまでいた所へチオパンの大きな手を叩き合わせた。
だがその中にはシェイルはいない、いたのは打ち合わせた手の上だった。
そこからシェイルは大きく飛び右肩から左足まで思いっきり切りつけた。
「ギャア!!」
チオパンは、懐にいたシェイルを手と胸で潰そうとしかけた。
「チッ」
シェイルは舌打ちし身をひねりチオパンの手の方を向き小指の関節をめがけ双剣を振った。
振った双剣の一つは小指に突刺さりシェイルの体を支えもう一つの剣で思いっきり切り落とした。
「ボトッ!!」
切り落とした小指が地面に落ちる。
「――――!!」
甲高い声を上げ小指が切断された事にうめきながらチオパンは小指のきれてない方の手をこぶ手の形にしそれを高速で何発もシェイルを殴った。
殴って殴って殴ったしかし
当たらなかった…
「フッ、さっきより遅いな。」
シェイルはすべてをよけた。
「終わりにするか。」
シェイルはそう呟き
一瞬にして懐に飛び込んだ
そして腹から顎まで一閃
腹、胸、顎すべてから大量の血が噴き出した。
続けて左肩から右足までまた一閃。
「――――!!」
さっきより甲高い叫びが森じゅうに広がった。
「終わりだ。」
右足らへんにいたシェイルは高く跳躍し顔面から双剣が入るまでねじ込みあごまで一直線に顎まで引きずった。
「―!-!」
その甲高い声はもう森には響かず小さく紡ぎ終えた後、絶命した。
「終わった。」
双剣の血を払いながら無表情のまま双剣を鞘の納めチオパンの小指の爪を剥ぎ取り街の方へ帰った。
カランカラン
受付でシェイルはカードを出した。
「はい、シェイル様ですね。クエストは”チオパンの討伐”でよろしかったでしょうか。」
シェイルは首を縦に振った。
「では、完了採取物の提出をお願いします。」
シェイルは、持っていたバックから大きな爪を取りだし机に置いた。
「はい、ありがとうございました。報酬の、10万Gです受け取りください。」
10枚の紙幣をシェイルは受けとった。
「またのおこしを」
シェイルは紙幣を乱暴にバックへ入れギルドをでた。
カランカラン
「ふう、どういう人なんですか? あの人」
さっきシェイルの受付をしていた少女が資料の整理をしている先輩にたずねた。
「あの人?ああ、シェイル・リンクさんの事」
「そうです。」
「あの人はギルド加入する時からああよ。4年前ギルド加入は私がしたんだから。」
「へえ、そうなんですか。」
(今度話してみようかな)
少女が考えている事が筒抜けのように
「彼に話しかけても無駄よ。あきらめなさい。私でも駄目だったんだから。」
「は、はい…」
少女はおずおずと返事をした。
「カリッ、カリッ!!」
シェイルは森を歩きながら赤い果実をかじっていた。
かじっているのはリンゴ
初めて食べたのは街にあるレストランだった。
頼んだのはフルーツ盛り合わせだった。
人生でフルーツは食べたのは初めてだった。
一度でシェイルはフルーツを恋した。
食事を終えた後そこらへんの店でフルーツをバックいっぱいに詰めた。
そして、最悪な事に果物は腐る事を知らなかった事。
買って三十日経ったみかんを食べて腹を下したのはしょうがないと思う。
今では三日で食える分をバックに詰めて持ち歩いている。
このごろは昼飯を大体果物で済ませている。
(あの時の俺は馬鹿だった。)
そう思いながら森を歩いていた
森を歩くのはいつもの事だ
さわさわ さわさわ
風の気持ち良い音
「ホーホケキョッ!!」
鳥のさえずり
空は一面青色
この気持ちい日を今日1日満喫するつもりだ。
この辺はほとんど魔物はいない
寝てもそう悪いことは起こらないだろう。
シェイルは指し障りのない草の上に大きく寝転がり
「はぁ」
大きくため息をついた
(父さん、僕が父さんとの約束が果たせるのはまだまだ遠いよ)
赤い双眸を空に向け少しずつ瞼を閉じて行った。
「きゃー、助けて!!」
「っ!!」
少女の声で目が覚めた
日がもう落ち始めている。推定六時くらいだ。
シェイルは荷物を持ち少女の声がするほうへ走った。
赤い双眸がとらえたのは
”ギガゴブリンキング”
その体は大きくゴブリンを大きくしただけじゃない
攻撃力・防御力・体力
すべてが上がっている。
それに”キング”がついている。キングがつくモンスターは思考力・判断力が上がるものが多い。
討伐ランクは・・・Bのcくらいだろう。
いささか面倒な相手だ。
しかし、午前チオパンを倒したばかりだ。
あっちの方が攻撃力・防御力・体力すべてチオパンが勝っていた。
しかし、チオパンよりビグベアーの方が強かったが・・・
ビグベアーはS,c・・・並では倒せるはずはなかった。
シェイルはS,cは何とか倒せるがそれ以上は無理と悟っている。
だが生活をするにはそれで十分だと思っている、無理して強いやつと戦う必要性をシェイルは感じてなかった。
話しに戻るが、それほどの強敵ではなかった。
軽く勝てる相手だった。
いささか面倒なのは一日でかいのを二回も狩ると言う事に言ったのだ。
体力に消耗を考えてでかいのは一日一回と決めていたが、今はそう言える時ではないようだ。
シェイルは地面を大きくけり1メートルまで迫った、そこで跳躍し首辺りで回転切り
「ブシャ!!」
木のような首を切った。
切り口からは大量の血が出ていた。
シェイルの反対側に血が飛び
「ボトッ!!」
同時にギガゴブリンキングの首が落ちた。
「ひっ」
少女は、怯えていたが血がかかった瞬間気絶した。
双剣の血を振り払い鞘に戻し少女に近寄った。
「・・・」
シェイルはなんて言っていいのか分からず片を揺さぶった。
「・・んっ」
少し反応があった。
(この辺に川が確かあったはず。)
シェイルは少女を抱え川へと走った。
川は大きくも小さくもない川だった。
少女の輝く銀色の長髪、透き通るような白い顔、白のワンピースにべったりどす黒い血がついていた。
川の方に少女の頭を向けどす黒い血を銀色の髪から洗い流し次は顔を濡れたハンカチで丁寧に拭いた。
髪と顔を拭き終わるとシェイルは服に手をかけた。
シェイルは家にいるころ異性とは会った事がなかった。
ギルドの街に行っても性格がねじ曲がっていたせいで情報源となる人とは話せず、強くなることに一生懸命過ぎて本など読む事もなかった。
だから女性のなんたるかをシェイルは知らなかった。
シェイルは少女のワンピースを脱がせ川の水で熱心に洗いバックに入っていたロープを木と木に結びワンピースをかけた。
すらっとした体、強調性はないもののそ体はとても繊細でガラスのように美しかった。
しかし、シェイルは一切興味を抱かなかった。
乾いたタオルで綺麗に拭いたら風邪をひかないように自分の上着をかぶせた。
ひと段落して自分のバックの横に座り
「シャリッ、シャリッ」
イチゴを食べながら少女の左腕に書かれた龍の事をシェイルは考えていた。
興味があったとすれば左手の方だろう。
もうすぐ日が落ちる。シェイルは日が落ちる前に周りから小さな小枝を拾い集め火打石を使い焚火をおこした。
チオパンのランク A、a⇒B、a にしました。
ギガゴブリンキングのランク B,a⇒B、c にしました。
文章を少し変更いたしました。