表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/46

第一話「世界の縫い目」③

 道場に入ると、ゼータは板張りの床を素足で踏んで、首だけを静かに動かして室内をひととおり確認した。


「道場」

「そうだ」

「古い」

「そうだ」


 ゼータは特に感想を続けなかった。夜久は縁側に腰を下ろした。ブーツの底が縁側の板を鳴らした。


「どこへ連れて行くと言った」

「別の世界」


 夜久は少し間を置いた。


「……別の世界」

「ん」

「この世界以外に、世界があるということか」

「ある」

「お前は見たことがあるのか」

「ある」


 夜久はゼータの横顔を見た。嘘をつく必要がない顔をしていた。というより、嘘をつくという発想がない顔をしていた。


「なぜ俺が行かなければならない」

「知らないおじさんがそう言っていた」

「……それだけか」

「それだけ」


 夜久は少し考えた。考えても答えは出なかった。

 そのとき、門の方から声が飛んできた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ