表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/35

第五話「笑い声の向こう」

 村を出ると、街道が伸びていた。


 荷車が並んで通れるくらいの幅がある、しっかりとした砂利道だった。

 両側に草原が広がって、その先に森が続いている。晴れた午後の光が道の上に降り注いでいた。

 のどかな景色だった。


 だが、人がいない。


 これだけの道幅がある街道に、行き交う人間が一人もいなかった。荷車の轍の跡はある。何度も使われてきた跡がある。

 でも今日は、誰も通っていない。賊の噂が広まって、人々が足を止めているのだろう。


 静かすぎる街道を、夜久は一人で歩いた。


 影桜を腰に帯びたまま、足元の砂利を踏みながら。

 風だけが、草原の向こうから吹いてくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ