表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/45

第三話「村と賊と報酬の話」③

 ディルクが連れて行ったのは、村の中心近くにある「ラズベリ」という名の宿酒場だった。

 看板に杯の絵が描いてある、こぢんまりとした建物だった。


 中に入ると、木の匂いと食べ物の匂いが混ざって漂ってきた。テーブルがいくつか並んでいて、昼前の時間にもかかわらず、二、三人の男が酒を飲んでいた。


 カウンターに、丸顔の中年女性が立っていた。宿屋の女主人らしく、ディルクの顔を見て、


「おかえり」


と言い、三人の顔を見て、


「いらっしゃい」


と言った。順番が自然だった。


「三人に部屋を貸してやってくれ」


とディルクが言った。


「お代は」


と女主人が聞いた。


 夜久が口を開く前に、ディルクが言った。


「俺が出す。後で話がある」


 女主人はディルクを見て、三人を見て、それから、


「分かった」


と言った。

 余計なことを聞かない人間だ、と夜久は思った。

 信頼関係があるからか、あるいは元来そういうタイプなのか。


 そんなことを考えているうちにテーブルに案内されて、四人で向かい合った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ