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え?僕が死んだ理由?可愛い女の子を庇って十字架に射抜かれたからさ。ヒロイックな死に方だろ?でも騙されちゃいけないよ?僕は人の心を平気で踏みつける、詐欺師なんだから。


全く、神様のジョークかと思ったよ。笑えないけど。…まるで十字架が意思を持ったみたいに少女を目掛けてきたんだから。別に逃げようと思えば逃げられた。けど…何故か庇った。人を騙すのなんて何とも思わない、この僕が。皮肉だよね。…でも本当に何故か分からない。人を操れる、この僕でも。

ま、天罰でしょ。女の子は助かった。僕は死んだ。当然の流れだ。…そのはずだったのに…


「君こそ天使に相応しい!!」

どうやらまだ天罰は続いてるみたいだ。


目が覚めるとそこは真っ白い空間だった。そしてそこには天使がいた。美しい翠髪、整った顔立ちに銅色の瞳。そして白いスーツで頭に光輪。どっからどう見ても天使でしょ、これ。

「ふふ…お目覚めかしら!?」

…どこかで聞いた声。…平成のツンデレヒロインかな?

「詐欺師君。君、今日も一仕事やってきたみたいね…」

ツンデレ女の口調が鋭くなる。

「…この流れは…そういうことだよね?」


案の定僕は地獄行き…そう覚悟した時だった。

「君こそ天使に相応しいわ!!」

「は?」

天使が僕にそう言ったんだ。突然のスカウト。頭がおかしくなりそうだよ。イカれちゃってる?まだ若そうなのに残念な子だね。

「人の心に入れるってことは、誰よりもその人を理解してるってこと。…私たち天使には真似できない。」

「…。」

「そう!君は本人より本人を理解できるのよ!」

無茶苦茶なやつだな、全く。

「…いやいや。でも僕って詐欺師だよ?」

人助けなんて今更できない。していいはずがない。

それにそんなのはセラピストの仕事だろ。

「…君の罪は勿論知ってる。…君が更生しようとしてることも。」

「は!?僕が!?そんなワケっ…!」


……ふざけるなよ。

何が更生だ。何が人助けだ。

僕は、ただの詐欺師だ。誰も救えなかった。

「あの日」苦しんでた自分すらも。

今更正しい道なんか行きたくない。…行けない。

「…みんなそう言うわ。更生なんてしたくないって。でもそれは…自分の本心に向き合えてないだけ。」

「余計なお世話だね。」

「あら?知らないの?私たち天使はそれが仕事。」

そう言った天使の瞳は真っ直ぐだった。初めて…騙していない、本当の瞳で見つめられた。

「…詐欺師を天使にするんだね。後悔するよ?」

「望むところよ。私は強いんだから。」

彼女はニコッと笑った。その笑みの内側には底知れない神秘さと暴性があった。そして何より…彼女の微笑みには得体の知れない陰謀が秘められているようだった。

でもちょっとだけ…そんな笑顔について行きたいと思ったんだ。

これが本心かどうかは君に任せる。


僕の名前は浮島 環(うきしまめぐる)

職業、詐欺師──兼、天使見習い。


この物語は、ひとりの大嘘つきが、

“本物の天使”になるまでの救済劇。

ある時はヤクザを。ある時はVtuberなんてのも。

そして…過去の自分さえも救う。


──ということに、しておこうか。今のところは。

続いては第一話です!ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!

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