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燈火の月

作者: 檸檬

通り雨が行き過ぎた夜空


月が夜空を泳いでいた


溺れた月が


浮かびあがり、


どんぶらこと、揺れ


また、沈み、浮かびあがり


夕陽みたいにゆらゆらともえるように


あれは海に浮ぶ漁り火のように揺れ動いている


月をみるとおもうひと、


顔もしらない、名前もしらない


今の時代に、LINEも、電話もしらないひと


歌を詠み合う、だけのひと


ファンレターとして、サイト内の

メッセージを送ってみたりした


それに返信など返ってきたことはないひと


だからといって日々のことや、詩の感想などを


一方通行だけど送ったりした


けれどわたしはあなたに会えるのは歌だけなんだ、


だから わたしはあなたのようになりたかった


歌だけで、温もりをくれるようなそんなひとに


私の喧嘩腰のメッセージにも、


歌でしか応えないひと


歌だけの歌が全てのひと


だからわたしもそうなれるようにしたいんだ


こんな時代に、LINEのやりとりも声さえきいたことなんてない


想像力で恋をしたまえ


なんて、、いうようなひと


でもね、とても、とても大切な存在になってしまったんだ


辛い時に、沁み入る歌を贈ってくれた


「嫌われているのは君だけじゃいよ?


わたしなんて、、もっと嫌われている」と、、詩の中で笑ってたひと 


詩の世界が好きだと思ったひと


何処までも想像の羽をひろげてゆけたひと


まるで平安時代の恋歌を今の時代で、やっている気持ちになったひと


気がつけば、魂の歌のノックをされていたかもしれないとおもったひと


顔も、声も、LINEも電話も知らない、

わからないけど、、、


わかるのはあなたの歌の魂だ


それだけなんだ それが真実、


それだけのひとが


掛け替えのないひとになってしまった


それだけのひと


歌だけのひと、あのひとは歌に恋してるんだ


いつも いつも


わたしもそんなあのひとが大好きだよ


歌をこんなに好きになれたのは


あのひとの歌を好きになれたからかもしれない


だから空を見上げると 


月が見えると、浮かべるよ


またあのひとを 


そうしてどんな歌を唄おうかと考える時間が

好きなんだ


通り雨が行き過ぎた夜空


月が夜空を泳いでいた


溺れた月が


浮かびあがり、


どんぶらこと、揺れ


また、沈み、浮かびあがり


夕陽みたいにゆらゆらともえるように


あれは海に浮ぶ漁り火のように


幻のようで、いつも在る 


揺れ動く燈火ともしびの月


















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