表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
99/230

闇堕ちすりゃできませんでした。⑦

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 彼女の宣言通り次の日も俺は紫ノ宮さんに犯された。

 毎日毎日戸惑う俺に対し切り札のスイッチを惜しみもなく押し続ける彼女だった。


 俺の上に跨り夢中で腰を振り続けてる彼女は、だらしなく舌を出して『大丈夫』と連呼している。


 いつからだっけ?行為の最中俺を『こーた』と呼ぶようになったのは。


「待ってっ!ほんとっ、もうやだから。やめっ、んん、ちょっと紫ノ宮さんっ」

「風華」


 抵抗する俺の手を押さえつけ、いやらしさいっぱいの表情から急に切なく甘える声で顔を寄せてきた。


「ふーか。ふうかって言って」


 多少の抵抗はできてもスイッチの入った俺に従う意外の選択肢は無い、俺はその通りに下の名前で彼女を呼ぶと、問いかけた願いとは反対に更に激しさを増して狂うように交わるだけだった。


 そして、俺もまた一緒になって狂っていく。

 狂う自分を他人事のように見過ごしながら、確実に着実に酷く狂っていった。


 少しだけ早く図書室を閉め隣の準備室で体を交える。あれからずっと俺と紫ノ宮さんの日々のサイクルだ。


 普通の思春期男子には夢のような存在かもしれない、今の俺にとってはただの悪魔、いや魔女だ。トラウマ持った思春期真っ只中の俺、彼女の『性』は麻薬のようにそんな俺の心を蝕み続けていた。


 数日が過ぎ、司書の平田さんが戻ってきた事で図書準備室が使いづらくなり、俺たちの淫らな時間もなかなか作れなくなった。


 ただ、毎日では無くなっただけのこと。


「なあおいっ!白井もそれでいーよな」


 強い言葉にはどうしても反射で『はいっ』と答えてしまう。俺の悪い癖だ。


 あの不当な断罪裁判以降、クラス内でペアやグループ組みが必要になると決まって佐藤や神崎が俺を誘ってくる。まあ言った張本人達だしね。


 実際のとこ優しさなんて感じた事ないよ。周りへのアピール材料にされいてるのがあからさまに伝わる。見えない所じゃ貶され当てられ無視される。

 まあ、そんなもんだよね。


 弱い者にも手を伸ばすイケメン上位グルーブ、その地位を利用した強引な圧力という自己満。さぞ気持ちがよかろうよ。

 周りも何となくわかってる、でもその真意も確証も得ない中、彼らの株を上げ続けている。


 とりあえずは上位に座する者にまとわりついて賛同しておくしかない。しょうがない、致し方ない、いっそ関係ない、むしろできれば関わりたく無い。


 くそったれな弱者の心境。くだらない。この世界はクズしかいない、でも青木さんは天使なので別。


 はあ、もうみんなまとめて死ねばいいのに。


「あっうん。いいよ、俺でいいなら全部やっとくよ」


 長年染みついた対人反応の笑顔でこんな事言っちゃうなんて、俺もどうしようもない程のクズだよね。


 提出用のレポートを一人でまとめ居残りしていた、放課後の教室は静かで落ち着く、俺の心も穏やかだ。みんな居なくなればこれがずっと続くのに。


 書き上げたレポートをしまい、借りてきたたくさんの教材を持って図書室へ向かうため教室を出た。


 図書室に着くと返却した教材を棚にしまい、小さくため息を吐いた後、受付の俺の席に腰を下ろした。

 いつもより遅く着いた俺に何も質問することもなく、業務としての現状の説明と挨拶を混ぜた淡白なやり取りのみ。今は静かな空間の中二人とも読書に集中している。


 覚悟とか勢いとか、ある程度の心の準備がいちおう必要だ。俺は読み終わった本を持って司書室の戸をノックした。


 ああ、また始まる。

 やだな、本当に気持ち悪い。


 平田さんはいつも説明には具体性を求めてくる。ああこの人はただ俺に卑猥な言葉を言わせたいだけなんだろうな。ダメでしょこんな大人。抵抗もせずその通り言葉を吐いてしまう俺も俺だけどさ。


 みんな全部消えてしまえ。


「失礼します。平田さん申し訳無いんですけど、私と白井君課題があって今日は先に帰ってもいいですか?」


 突然、確認もせず部屋に入って来ては堂々と吐いた嘘で俺の手を引き連れ去った。


 もしかして助けてくれたんですか?


 二人分のバックを片手に俺の手を掴んだまま小走りに廊下を渡る紫ノ宮さん。昇降口へ降りる階段を過ぎ去った後、ほのかにニヤつく表情(かお)で言葉を吐いた。


「今日はこっちで、ね」


 やっぱそうですよね。


 嫌がる頭とは裏腹に、鼓動は高鳴り身体は反応する。そんな自分が大嫌いだ。


 今日もまた付き合ってもいない同い年の女子を抱く。


 茜・・・お兄ちゃんさ、彼女にフラれたらセフレができたよ。なんなんだろうね、これ。


 いっそ俺が死んでしまえばいいのにね。でも怖くてそれもできない中途半端で本当ダサい、こんなお兄ちゃんでごめんね。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ