闇堕ちすりゃできませんでした。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
放課後の図書室、今日は珍しく利用者が多くて忙しい。しかしそう思っていたのも束の間、最終下校時刻には少し早いが波が引いていくかのように皆帰ってしまった。
外の運動部が活発に活動しているだろうBGMを聴きながら、中央のテーブルで勉強をいている生徒が一人いるだけの空間をなんとなく眺めていた。
受付カウンターに二人並んで座る俺たちは無言のまま気まずさの空気を未だ引きずっている。
うちの学校の図書室は入口を入ってすぐ右手に大きな受付カウンターがあり、少し高めのカウンターで椅子に座っていると首元まで隠れてしまう。部屋の角を囲って小さい部屋のようになっており、利用者から見えない内側は事務用品などで散らばっている。綺麗に整理された利用者エリアと比べこっち側は何ともリアルな空間だった。
椅子に座りぼんやりと事務作業をしていると、ふと紫ノ宮さんが言葉を吐いた。
「ねえ・・・確認、なんだけど。青木さんは初カノだったのよね?」
「え?そう、だけど」
「ふーん・・・じゃあなんであんな・・・」
「え?なに?」
「なんでもない」
いつもよりも小さな声だった。
手元の小説を見つめながら会話が終わった今もまた何か呟いている。聞き取ることはできなかったけど、何かを呟いている口の動きだけが目に入った。
少しの沈黙の時間が流れ、パタンッと本を閉じる音が誰も居ない図書室に響いた。
「もう閉めましょうか」
「そう、だね。ちょっと早いけどいいのかも」
時計を見ると最終下校のアナウンスが流れるまで三十分ほどある。しかし、これから新しく利用者が来るとは思えない。
紫ノ宮さんに合わせ図書室を出て看板をひっくり返し『クローズ』にして戸を施錠した。
鍵を職員室にと足を進めようとしたところで紫ノ宮さんに呼び止められた。
「こっち」
誘われ図書準備室に入るとトンッと背中を押され、部屋の中央で戸惑う俺。そして内側から鍵を掛けた紫ノ宮さんが少し俯きながら俺の前に立っていた。
ついさっきまでとは別人のように雰囲気を変えた紫ノ宮さんが目の前にいる。
「今日は、負けないから」
そう言葉を出した彼女は昨日と同じ顔をしていた。怪しくニヤつきながら上着を脱ぎ捨て俺の腰元に手を回す。
気が付くと呼吸が荒くなっている俺がいた。
動揺する俺を優しく宥めるようにゆっくりとその場に座らせ、何度も何度も同じ言葉を繰り返している。
「大丈夫。ね、大丈夫だから。ほら、大丈夫だよ」
人ごとのように、何かの物語を見るように、今の俺の意識が遠くなっていく。そして遠くにあった別の俺の意識がこの体に浸透していく。そんな感覚を覚えている。
俺はこの日もまた付き合ってもいない同い年の女子を抱いた。
事が済むと彼女は悔しそうな顔をしていた。少し不貞腐れまだ荒い呼吸を整えながら少しづつ衣服を纏い制服の着崩れを直している。
「べっ、別にまだ慣れてないだけだから!次は絶対私の方がたくさんするからっ!」
若干ツンデレキャラっぽいセリフを吐きながら部屋を出ていく彼女、似合わないへの字口で顔を赤くしていた。
次・・・やっぱあるんですね。
着替えの終わらない俺は静かな校舎に響く蛍の光を聴いていた。朦朧とした意識で雑に着た制服のまま昇降口を抜けていった。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。