闇堕ちすりゃできませんでした。⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
自宅に帰り風呂へ直行した。そしてこういう時恒例のアニメに現実逃避、自室で画面に釘付けになった。
なるべく考えないように、なるべく思い出さないように。気が付くと朝だった。
こんな時でもちゃんと寝れるとか自分でも感心する。
家にいる時はまだよかった、やっぱり学校に来てしまうとどうしても昨日の事を思い出す。
今日は生徒会があり昼休みはそっちに行くと事前に紫ノ宮さんに話してあったので助かった。
「先輩?大丈夫ですか?」
ビクっと反応してしまい恥ずかしい。自分じゃどうする事もできない、俺のNGワードだ。
声を掛けて来たのは生徒会であまり話した事もない一年生の女子。後輩に心配されてしまうなんて、そんなに俺の顔幸薄いですか?
「あ、えっと大丈夫大丈夫。ごめんなんだっけ?」
「えーっとですね、なんか先輩って肌も白くてキレイだし、女の子みたいで可愛いですよねーって話してたんですよ」
ああ、どうでもいいやつだった。それ昔からよく言われててちょっとコンプレックスなんだよね。
「違いますよっ?褒め言葉ですよ!」
ははっ、そっすか。
「でもでも、さっき気付いたんですけど手おっきいですよね!もしかしたらこれからめっちゃ背伸びるかもーなんて思って」
そう言って自分の手のひらを俺の前に出し『ほらぁ』と徐に強制してくる後輩。
そして流されるがまま手を広げ彼女が広げた手に近づけた。
「え?」
「え?あれっ、あれっ」
手を合わせるだけなのに彼女の手に触れようとしても何故かできない。もの凄い抵抗感があった、そして手が震えていた。
意味が解らず恥ずかしくなって手を引っ込めた。
「・・・もしかして、女性が苦手、とかですか?」
え?なにそれ?俺そうなの?
『俺、女とか興味ねーから』とか言っちゃうヤツみたいじゃん!そんなの超中二っぽくて超キモくない?
ヤバい更に恥ずかしくなってきた。まじ消えたい。
これ以上恥の上塗りをしたくなくその場で黙って小さくなっていた。
しかし、予想外に後輩の女子達はそんな俺を見て更に可愛い可愛いときゃっきゃ騒いでいた。
恥ずか死ぬ。
良いのか悪いのか、昼休みは生徒会に逃げれたが、放課後はそうはいかない。
図書室に近づくにつれて心臓が一つづつギアを上げ呼吸も苦しくなる。
どうしよう、また手が震えてきた。気まずい。
でもダメだ、平常心平常心。
ゆっくりと戸を開けると、静かな空間にページをめくる音だけが響いている。そしていつものようにカウンターには紫ノ宮さんが座っていた。
一瞬横目で俺が入ってきたことを確認すると何も言わずそのまま本の続きを読み進める。
さすがパーフェクトフラットガール。昨日の人は本当に別人だったのかと思うくらいに通常運転だ。
無言のままカウンターの中に入り、このまま横に座ってもいいんですか?と心の中で問い掛けながら少し戸惑い立ち往生していた。
「何してるのよ、さっさと座れば?」
背を向けたまま実にクールな口調で放たれたその言葉に、反射的に『はい!』と答えてしまう自分がどうしようもなく情けなかった。
今日は思いの外、図書室は賑やっている。
俺と紫ノ宮さんも受付業務やら返却本の棚入れやら、また探し物の案内やらで大忙し。
「じゃあ、俺棚入れがてら一緒にいくつか探してきます。そっち任せちゃってもいいですか?」
「平気よ、ありがとう」
ほのかに浮かぶ笑みに一瞬ドキッとさせられた。
「だから・・・大丈夫よ」
そしてまたドキッとさせられた。
今さっきのときめき的な鼓動とは全く別物、血の気が引くような何かが破裂しそうなそんな動揺だった。
「あれ?どうかしたの?」
ゆっくりとした口調で言葉を出し視線を合わせてくる彼女は、優しさよりもいやらしさ、笑顔よりもニヤけ面。そんな表情で不意打ちに攻めてきた。
業務の忙しさを利用しその場を逃げるように離れ、案内や作業が終わっても彼女とは少し距離を取るようにした。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。