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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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闇堕ちすりゃできませんでした。④

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 恐怖と興奮で呼吸が荒くなり体が熱くなる。それなのに頭の奥がツーンと冷たく感じる。


 忘れかけた記憶が無理矢理引きずり出されるようにフラッシュバックする。


 この人は誰?こんな人知らない、紫ノ宮さんじゃない!怖い怖い怖い怖い!


「ま、待って!こんなのっ、ちょっと・・・」

「大丈夫!」


 そう言われるとまた固まってしまう。そして思考が止まりただ従う事しかできなくなる。


 自分でも知らなかった俺の謎のスイッチ、それを見つけた彼女は更に欲情した笑みで俺を見た。そして『大丈夫』と何度も連呼しながら手際よく事を進めていた。


 目の前で同い年の良く知る女子の裸を見ているからなのか、もしくはこれが俺の本性なのか、ちゃんと準備万端な自分が悲しくも情けなく思った。


 半裸の男の上に同じく半裸の女が跨っている。

 その光景を他人事のように外から見ている自分もいて、客観的な言い訳をずっと探していた。


「やっと、やっと。はあ、はあ、ヤバい」


 ひたすらに攻め続け幸福感と優越感が混ざったようにハイになった紫ノ宮さんが突然固まるように止まった。


「った・・・、つぅ、こんなに、なんて・・・」


 力一杯に顔を歪ませ少しするとポタポタと俺の胸元に涙が落ちてきた。


 自分でも理解できない、でも何故か無性に愛おしく思ってしまう。目の前で苦しむ彼女を見た途端に体が動いていた。


「深呼吸してゆっくり力抜いて、こっち体もたれていいから」


 頬に手を当て安心させるように笑顔で言葉を伝えると、その通りに脱力していく彼女を抱き寄せた。


「おいで、後は俺がするから」


 丁寧に慎重に気遣いを忘れないように言動には自分なりの優しさを目一杯入れて相手をした。


 少しすると彼女の体が慣れてきたのか、途中から何かに取り憑かれたように夢中で絡み合っていた。


 どれくらいの時間体を重ねていただろう、今は最終下校時刻のアナウンスが流れている。


 全力疾走したような疲労感で息が上がっている。クールダウンさせるようにゆっくりと、二人とも無言のまま脱いだ制服を手に取って一つづつ着ていった。


 ベルトを閉め学ランを手に取った時、部屋の戸の鍵が開く音がした。


「じゃあ、私先に行くけど」


 脱ぐのも着るのも驚くほど早いんですね。


 紫ノ宮さんはずっとお腹の辺りに手を置いている、そんな彼女の姿を見て一気に現実に引き戻される。


「ねえ、・・・初めては私だけだったのね」


 返す言葉が見つからない。本当にわからないんだ。


「青木さんとは手も繋いだ事無いって嘘だったのね」

「うっ、嘘じゃ無い!ホントに・・・本当なんだ」


 後ろめたさを隠すように言葉も弱くなってしまう。それでも本当に嘘ではない、ないけど。


「・・・そう」


 疑問は尽きないといった表情だった。しかしいつものように過度な追求はして来ない、こうやって会話する今はいつも通りちょっとクールでフラットな紫ノ宮さんだった。


 彼女は音を立てないように静かに戸を開けると、お腹の辺りを押さえながら少しぎこちなく歩き立ち去っていった。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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