闇堕ちすりゃできませんでした。②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「白井くん!」
嬉しいはずなのに困惑の方が上回る。
そう言えばどれくらいぶりだっけ?青木さんに名前を呼ばれたの。あれ?上手く笑顔が作れない。
「ごめんなさい!」
「え?」
「て、手紙!その、えっと、違うの!その・・・」
思考が追いつかない。
ただ必死で今にも泣き出しそうな顔をしている青木さんが目の前にいる事実だけわかった。
「・・・本当に、ごめんなさい。傷付けるつもりなんてなかったの、私は・・・」
「うん、大丈夫だよ。わかってるから」
そう言うと少し表情を明るくする青木さん、なんだか少し心が落ち着いてきた。
「俺は大丈夫だから。ごめんねずっと、辛い思いをさせちゃってた。それでも俺の為に直接話しに来てくれて、傷付けてばっかだね、本当にごめん」
「え?そんな事ない、それは私の方で」
「だから、最後にちゃんと話ができてよかった」
大好きだった人が俺の為に頑張ってくれた。だから俺も頑張らなきゃいけない。泣いちゃダメだ。
「ちゃんと彼氏できてなかったけど。それでも俺は幸せでした」
歪む感情が表に出てしまうくらい溢れて止まらない。だけど、今できる必死の笑顔でちゃんと言おう。
「ありがとう」
青木さんも言いたい事はたくさんあるんだろう、でも上手く声が出せないような雰囲気で固まったまま。
これ以上は俺がもたないから、いや辛いからか。だから逃げるように図書室を出た。
言いたいだけ言って逃げる。はは、カッコ悪。
青木さんとの話しの途中、そっと紫ノ宮さんが入って来るのが見えた。我関せずの雰囲気で気を遣ってくれたのか音も立てずカウンターに座っていた。
振られるとこ見られるとか超恥ずかしい。まあ、もうどうでもいい、もう消えたい。何もかも全部、みんな消えてしまえ。
十二月というのに寒いのか暑いのかもわからない。ただ悶々と物騒な言葉を心の中で唱え続けながら歩いている。
自宅に着くと鍵を挿した時に違和感があった。鍵が開いていて中に入ると母さんがいた。
「あれ?早いのね。今日部活なかったの?」
夜勤をしている母さんとはいつもすれ違いだ。今日はあのまま帰ってきてしまった事で会うことができた。
「じゃあお母さんはもう行くね。またいくつかおかず作って冷蔵庫に入れてあるから」
支度をしながら少し会話をし、玄関まで見送くると靴を履きながら母さんが最後に声を掛けてきた。
「そう言えば今更なんどけどさ。郁乃に聞いたけど、あんた彼女出来たんだって?」
「え?あー、うん。いや、もう別れたんだ」
「ええ!?あら、そうだったの。・・・ま、まあ!まだまだこれからあるし、茜ちゃんだっているし元気出していきなさいよね!」
「わかってるよ、大丈夫だから。ほらっ遅れるよ?いってらっしゃい」
あまり会話を長引かせないようにと、半ば強引に送り出した。
母さんにも気を遣われた。恥ずかしい。
ってかなんで茜が出てくんだよ。
この日は遅くまでアニメにハマっていた。恋愛要素の無い異世界系でダーク系を選び無心で見入っていた。
こんな風に全部消し去りたい。そんで一緒に消えて無くなりたい。俺も魔法使えたりしないかな。
虚な目で掌を眺めながら、そんなイタい自分に少し笑えてきた。
◇◇◇◇◇
翌日、朝からずっと心は鬱のまま。しかし、これまでの人生で鍛え上げられたポーカーフェイススキルのお陰で上手く隠せている、と思いたい。
昨日よりは上手く笑顔を作れているはず、いつもの俺で居れているだろうか。
昼休みの図書室、ちょくちょく隣から視線が飛んでくる。隠しきれてなかったかな、気をつけよう。
心配なのか興味なのか、はたまた俺の可笑しな挙動がキモいのか、紫ノ宮さんの視線を感じていた。
しかし気を遣ってくれているのか特に声を掛けられる事もなく、時間だけが過ぎ昼休みが終了した。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。