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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
92/230

そしてとことん落ちていきました。⑥

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 なんだかここが一番落ち着くな。


「それは嬉しいわね。私もそう思ってる」


 うっかり口に出してしまっていた。特に問題も無い言葉でも意図せず聞かれてしまうと何故かとても恥ずかしい。えーっと、えーっと、と気持ち悪い行動を取る自分が気持ち悪くて恥ずかしい。


 とは言えそれ以上容易に話題に乗って来ないのが紫ノ宮さんだ。そういうトコ、結構好きですよ。


「なかなか面倒な人を敵にしたみたいね、まあ諦めた方がいいわ。それと噂なんて勝手に流れて勝手に消える空気みたいなもの、相手にするだけ労力の無駄よ」


 突然さらっと核心を突いてくるのも紫ノ宮さんだ。そういうトコ本当に怖い。

 ただまあ紫ノ宮さんなりの優しさなんだろう。ちょっと切なくなる。


「ただ・・・やっぱり青木さん絡みの噂だけでも否定しておく?」


 丁重に断りを入れた。

 せっかく気を遣ってくれたのに本当に申し訳無い。しかし恐る恐る横目で見ると紫ノ宮さんはやっぱりフラットなまま。ホント怖い、けどいっそ落ち着きます。


 ◇◇◇◇◇


 秋風が冷たさよりも肌を切り裂くような痛みに変わり、街の草木達も冬越えに準備しているようでより風通しよく街並みの色を変えていた。


 そんな通学路の変化に心を写しながら、現実逃避するこの時間。俺の朝夕の恒例となっている。


 今の俺、青木さんはどう見てるんだろう。


 深呼吸のような大きめなため息を吐き、自然な笑顔を作り始める。そして正門を抜け昇降口に向かった。


 無心に近い心境で上履きを取ろうとすると、そこに何かが刺さっているのに気付く。手に取ってみるとそれは手紙だった。


「おっ!ラブレターかそれ白井ー。いやーモテる男は辛いねー」

「も、モテてないからっ!」


 こういう時に限って口やかましいで有名な矢野に見られてしまった。

 咄嗟にポケットにしまったが、宛名の字を見て青木さんからと直ぐにわかり、正直興奮が隠せない。


 とりあえず、授業中にでもゆっくり読もう。

 平常心、平常心。


 一限が始まると同時にポケットから手紙を取り出した。『白井君へ』と書かれたその字は少し丸みを浴びた綺麗な字、よく見た事のある大好きな人の字だ。


 とは言え、女子らしいレターセットと言う訳ではなく、ルーズリーフを何回か折って畳んだだけの物。俺が知る青木さんとしては少し殺伐としていて若干の違和感があった。


 しかし、そんな事よりもただただ嬉しい。それだけで俺にとっては麻薬的だった。


 中々以前の様には絡めない空気あるからね、そっかこう言う手もあるよね、さすが青木さん。


 そして畳まれたルーズリーフを広げ最後の一文字までゆっくりと時間をかけて読み、また何度も読み返した。


 気の済むまで読み返して、元の形に丁寧に畳んだその手紙をまたポケットにしまってからゆっくりと目を閉じた。心に形の合わない蓋を無理やり押し当てるような動揺を秘めながら。


 受け取ったルーズリーフには赤色の大きめな字で一面いっぱいに文字が綴られていた。


『ごめんなさい 別れて下さい

 もう好きじゃなくなりました。

 白井君も他に好きな人いそうだし、私を特別には思って無さそうだし。もう別れたいです。・・・』


 その先もたくさん俺の悪い所が文章化されていた。


 ああ、終わった。

 家族以外で見つけた唯一の幸せ、壊してしまった。

 そうだよね、そうなるよね。

 能天気に余裕かまして本当バカだ俺。


 青木さん、ありがとう。声掛ける事許してくれるならちゃんと謝りたいです。ごめんなさい。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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