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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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そしてとことん落ちていきました。②

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 そして俺の小さな選挙運動が始まった。


 まずは三年の教室からだ、ヤバい、緊張がヤバい。


 昼休み食事中の教室に入ると一斉に視線がこちらに向く。小さくガヤつく中、大きく深呼吸し覚悟を決める。


「あの、えっと。し、白井巧太です。あっじゃなくてっ。ここ、この度、生徒会長にりりり立候補した、し白井巧太です!えっとその、より良い学校にする為、その皆さんの代表となって頑張りたいです!是非、是非!き、清き一票を、よろ宜しく、お願いします!」


 酷い、ぐだぐた過ぎて泣きそう。


 しかしそんな酷い演説に自己嫌悪している本人の思いとは裏腹に何故か教室内は黄色い声援が飛び交っていた。


「きゃー可愛いー」

「がんばれー」

「なにあれ超可愛いー」

「がんばってねー」


 嬉しいような恥ずかしいような。小心者の俺にとってはもはや拷問。


 そんな恥を広めるだけのような地獄の一週間が過ぎ、十月の頭の全校集会にて今年度の生徒会長選挙、立候補者演説と言うビッグイベントが開催された。


 あー、ダメだ。なんだこれ、ダメだ。ふわふわしてシュワシュワしてきた。


 教頭先生の進行に合わせて今回立候補した二名の演説が開始した。

 一人目は同学年で知らない者は居ないと思われる程の人気者、文武の才に長けまたその演説はいつの間にか心を持っていかれ無意識に虜になってしまう。


 そして二番手に俺。


 これもう俺やらなくていいじゃね?もう決まりでしょこれ。もういいよ辞退します。彼でいいですマジで。


 教頭先生に名前を呼ばれステージ上の演台の前に立った、そして指先でマイクを軽く叩き深呼吸。

 すると吐いた息のせいでスピーカーからボウッとデカい音と共にハウリング。あたふたしながらお決まりのダメキャラを炸裂させ始まる前から既に撃沈モードとなった。


 落ち着け俺、落ち着け俺。演説文はちゃんと書いてきたんだ。ポスターもそうだけどこの文章だってほとんど紫ノ宮さんが作ってくれた、ちゃんとやらなきゃ失礼だ!


 覚悟を決め口を開きゆっくりと言葉を出していく。

 しかしそう簡単に性格は変えられない。結局テンパりまくりの噛み噛みトーク、前の演説であったような『計算された話術で生まれた笑い』とは別物の笑い声がところどころから聞こえてきた。


 そう。

 だから俺は口を開くと同時に心を閉じたんだ。



「・・・で、結局そうなるのね」

「・・・・・」

「なんか昔のボクシング漫画の最終回みたいになってるじゃない、白いのは名前だけにしなさいよね」

「ははっ、そっすね。ごめんなさい」


 上手い返しも思いつかない位に凹んでいた。


「それで結果は?いつわかるの?」

「今現生徒会で開票してます。まあ結果はわかってるし実際当選しちゃっても困るんだけど、これだけ手伝ってくれた紫ノ宮さんには申し訳ないです」

「別に、それはいいわよ」


 何故か機嫌が良さそうに見える紫ノ宮さんだった。


 ◇◇◇◇◇


 翌日、朝から昇降口がざわついていた。

 理由はもちろん選挙結果が出たからだ。張り出されていた紙には山岡君の名前の横に赤い花が刺さっている。まあ、当然の結果だ。


「白井君白井君!いやぁ惜しかったなー、俺はお前でも面白いなーって思ってたんだけどな」


 クラスも名前も知らない生徒、誰だかわからない人に同情され困惑するところだが、それ以上に目の前の現実を受け止め切れないでいた。


 なん、だと・・・


 なんでこんな事に・・・。

 百の位間違ってないですか?あの一週間の運動とあの演説で?ははっあり得ないですマジで。

 実は意外と俺が凄かった?いやいやいや、違うよねきっとこれは新しいいじめか何かです。


 <今年度 生徒会長選挙 結果>


  山岡 誠一 263票 当選

  白井 巧太 247票

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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