表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
86/231

やっぱ幸せなんて結局刹那でした。⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 心のモヤモヤを残したまま二日空けて学校に来ると、教室の雰囲気に少し違和感があった。近くにいた女子が声を掛けてくれたため、すぐに理解した。


 どうやら昨日席替えがあったらしい。俺の席は一番後ろの一番廊下側。そして青木さんは一番前の一番窓側。この教室で偶然一番近かった俺たちが偶然一番遠くなった。偶然にも。

 席替えの方法はクジ引きだったみたいだけど、最終的に担任の日下部先生の微調整が入りこうなったらしい。偶然にも。


 まあそれはいい、これまでが奇跡過ぎただけ。ただ、タイミングがべらぼう最悪だ。


 いつもはまず最初に青木さんの天使の笑顔から始まる。そんな一日が本当に嬉しく思ってたのに、今日はまだ顔も合わせていない。

 この席から対角の一番遠くにいる青木さん、遠目に眺めながらゆっくり充電していこう。


 授業が始まると横からツンツンしてくる女子、小声で話しかけてくるのは今回隣の席になった夏目さん。


「ねえねえ、白井くんってやっぱ青木さんみたいな人がタイプなの?」


 タイプも何も、天使なので。

 付き合ってるの知らないのか、まあ隠してるけど。


 夏目さんと話をしながら青木さんの事を考えるだけで少し照れてくる。


「うわっ、マジで可愛いんだけど」


 それ以降、ちょくちょく揶揄われ遊ばれる。そんな一日、そしてそんな毎日だった。


「あ、ああ、あのさ。アニメ好き、なんだよね?わ、私もなんだけどさ、声優とかさ、ゲームとかもさ、いい、いけちゃうのかな?」

「ええーっと、まあ少しは・・・」


 これまで以上に大きく目を見開き、乗り出すように詰め寄ってくるウチのクラス一のオタ系陰キャ女子、牧野さん。

 こないだ机から落ちたキーホルダーを拾って『これ俺も好きなんだよね』と声を掛けた記憶がある。同属とでも思われたのかな?でも俺はオタクじゃない!決して!


 青木さんとなかなか話も出来なくなって気づいた事がある。俺は本当に常に青木さんとばかり一緒にいたらしい、今は大体一人でいてその際か今まであまり話した事の無い女子達と関わる機会が増えた。


 はあ、やっぱり青木さんといたい。


 もう一つ、俺にとっては昔からの日常過ぎてあまり気にしていなかったけど、一部の男子達の俺への当たりが日に日に強くなって来ているのもちゃんとわかっている事だ。


 そして数日経つ頃、さすがに自覚した。

 重い心持ちで今日も図書室のカウンターに座っている。


「なに、どうしたの?さっきからため息ばかり。気になってしょうがないのだけど」

「あごめんっ。無意識だった」

「・・・なに?」


 少しイラつきを見せながら俺の回答を待つ紫ノ宮さんはこういう時とても圧が強いです。


「なんかさ、俺青木さんに避けられてるみたい」

「え!?あんなバカみたいにイチャついてたのに?」


 いつも通りパワーワードが通常運転でいっそ安心します。

 しかし今日は突っ込む気力も無くテンションと共に頭を落としカウンターで額を冷やしていると、その真剣さ伝わったのか紫ノ宮さんはそれ以上追求してこなかった。


「ふーん・・・まあその、大変ね」



 廊下でばったり青木さんと会うと、顔を晒し避けられる。勇気を出して声を掛けても変に言葉を詰まらせたような返しで結局逃げられてしまう。


 ああ、これダメかも。泣きそう。


 落ち込みながらトボトボと廊下歩いていると突然背中に衝撃があり、壁に顔面を強打した。


 凄く痛い、なんか前にもこんな事あったかも。


 振り返ると見慣れたクラスメイトの男子達、人も状況もこないだと一緒、まさにデジャブー。


「いやいやそんな思いっきりやったら偶然に見えないじゃん」

「白井がまたフラフラ歩いてっから悪いんだろが」

「たしかにー、こいついつもニヤニヤへらへらしてキモいしなー」


 ああ、やだな。どうしよ。

 とりあえず俺のニヤニヤした顔が気に入らないみたいだからそれは辞めよう。


「ああ!何睨んだんだよっ!喧嘩売ってんのか!」


 マジですか。何と理不尽な。


 すると胸ぐら掴む威勢のいい彼の横からもう一人が俺の肩に手を回し囁くように語りかけてきた。


「白井くんさ、最近青木さんと一緒にいないよね?狙ってた女と上手くいかないからって闇雲にいろんな女にちょっかい出してる感じ?良くないなぁ。まあどーでもいいけど、だからって人の女にまで手出すとかそーゆうのさ、クズって言うんだよね」


 さすがにそれ以上の暴力は無かったけど、否定も肯定も過程はどーでも良く結果は同じ。そんなチンピラじみた面倒な絡まれ方が数分続きその後開放された。


 心当たりなんて無い、きっとただの八つ当たりなんだろう。まあいいけど、慣れてるし。


 そうやってここでの俺の生活は、確実に前の学校のような姿に変わっていった。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ