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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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やっぱ幸せなんて結局刹那でした。②

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 結局のところ、8月に入って青木さんに会えたのは最後の一週間だけ。しかもお互い部活やら委員会やらで帰りに時間を合わせて一緒に帰るくらい、これじゃあ夏休みって感じはまったくないな、まいいけど。


 例えば海やプールに行って大好きな彼女の水着姿に大興奮!なんてラブコメ的なテンプレは俺には無い。

 いつも通りの毎日、普通でいい、普通がいい。


 しかし二学期初日の朝、教室は若干騒ついていた。


 クラスのみんなの視線を追ってみると、黒板にデカデカとアイアイ傘で俺と青木さんの名前が書いてあった。


 間違ってはいない、むしろみんなに知って貰いたいし祝福されたい。

 でもこれは違う、嫌味、嫉妬、嫌悪、嫌がらせに八つ当たり。そういった負の感情がストレートに伝わってくる。単に度が過ぎた揶揄いだ。


 俺はいい、慣れているから。でも青木さんは違う、絶対に傷付く。


 そんな事を考え立ちすくんでいると、後ろから勢いよく走り抜け黒板に描かれたものを必死に消し始めたのは顔を真っ赤にした青木さんだった。


 途中から俺も手伝い、消し終わって席に着くと、俺たちはクラス中から聞こえる声をただただ黙ってやり過ごすしかなかった。


「っもう、ちょっと恥ずかしかったね。へへ、どこでバレちゃったんだろ」


 未だ耳まで赤くした青木さんがコソッと俺に伝えてきた。その鼻噛んだ照れ顔に俺もめっちゃ照れた。


 ならもうどうでもいい、青木さんが傷付いてないならまあいいか。


 しかし、そこからだった。

 気にしてないのは俺たち当人だけ、クラス内の雰囲気は少しづつ少しづつ歪んでいったように思う。特に俺に対しての空気は確実に悪くなっていった。


 授業でのグループ決めや体育のペア、あからさまにわかりやすくハブかれる。


 休み時間トイレに行った時、すれ違いに肩を当てられフラつきながら廊下の柱に頭をぶつけた。


「あワリーワリー」

「プッ、ダセー」

「何だよー大袈裟だな、軽く当たっただけなのに。これじゃあこっちが悪いみたいじゃんか」


「あっいや、大丈夫。こっちこそごめん」


 咄嗟に出てしまう相手肯定癖。いつからだろう、反射的にこうしちゃうのは。ほんとやだ、こんな俺。


 教室に戻って来ると俺の椅子が倒れていた。それを直して座ると、少し離れた所から微かに笑い声が聞こえ始めた。声は一人じゃない。


 よかった、ここに青木さんがいなくて。


 わりと味方寄りのはずの女子達も、どうやらあまり俺に触れたくないみたいだ。


 懐かしいこの感覚、覚えの多いこんな教室の空気感。やっぱりこうなるんだね。


「あれ?どうかしたの?大丈夫?」


 心配そうな表情いっぱいに声をかけてくれた青木さん、眩しくて美しくてこんな底辺に落とされた俺には不釣り合いだな。なんて思ってしまうくらい優しかった。

 そりゃ惚れちゃうよ。


 前の学校とは違う。

 周りのみんなが同じだったとしても、今の俺は一人じゃない。だからもういいんだ。青木さんがいてくれるなら、全部受け入れられる。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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