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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
82/230

やっぱ幸せなんて結局刹那でした。①

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 新しい学校で中学二年生になった俺は、この夏人生最大の幸福感に満たされながら夏休みに突入した。


 今、学校が凄く楽しい。こんなに楽しくていいんだろうか、こんな気持ちは初めてだ。

 今までは決められた行事をただ進行するだけのように、つまらない日常を苦しくならないように思いを伏せて過ごしていた。

 なんて言うか、夢も無く歳だけとった社会人が毎日出社する時の意気込み的と言うか諦めに近い覚悟的と言うか、なら俺は一生こんなもんかなんて思ってたりもしていた。


 全然違った。いや変わったんだ。今は早く学校に行きたいし、夏休みがとても焦ったく感じる。


 感無量です。


「どうしたのお兄ちゃん?また変な顔してる」

「・・・いいかい茜。お兄ちゃんはもし茜がとんでもない顔してても茜は茜だからそんな茜も大好きなんだ。だから茜も兄に向かってそんな事は言っちゃだめ、そんな事言う妹はー」


 白井家流いや燈山家流、口の悪い子お仕置きの刑。


 広いリビングの中心で兄に攻められ笑い転げる妹、笑い泣きながら何度も謝りそしてまた笑い泣いていた。


「はあ、はあ、そう言えばさ、お兄ちゃんさ。恋人さんとデートとかしないの?」

「するよ、一昨日会ったし。けど残念ながら夏休みは彼女田舎に帰っちゃって会えないんだよね」

「やった!じゃあずっと茜と遊べるね!」


 せっかくの夏休み、なのに青木さんは祖父母のいる茨城へ行ってしまって会う事ができない。一昨日とその前は地元のショッピングモールでデートっぽい事したけどそれっきり、こんだけ会えないのはやっぱ淋しい。青木さんは携帯を持ってないし尚更だ。


 昨日青木さんが茨城に行く前に勇気を振り絞って電話をした。名前を何回も噛んでしまって恥ずかしかったし、青木さんいなかったし散々。こういう時俺ってほんとだめだめだ。


 夏休み中、形だけのバスケ部は当然活動していない。おそらく学校に行けば部活動を行なってもいいとは思うけど、まあ幽霊部員の俺は当然行こうとも思わない。


 しかし、実はほぼ毎日学校には行っている。図書委員の仕事があるからだ。


 うちの学校は珍しく司書を雇っている事もあり、夏休みでも利用者の有無に関わらず図書室は開放している。

 司書が居るため委員の生徒は本人の希望制と言うか自由意志となっている。まあ簡単に言うと働きたければ勝手に来ればいい、と言うこと。なので勝手に仕事をしに来ている。

 当然利用者側として自由に出入りする事もできる。実際に来てみると、少し離れた図書館行くより近いからと勉強目的の生徒が数人居たり居なかったり。


「ねえ」


 利用者の少ない静かな空間で俺と紫ノ宮さんは黙々と作業をしている。だた別に特別今必要な作業でも無いし、簡単に言えばまあはっきり言って暇つぶしだ。


「ねえ、ちょっと」


 作業に没頭し過ぎていたらしい。何度も声を掛けている紫ノ宮さんに気が付かなかった。昔からぼうっとしているか逆に集中していると極端に周りが見えなくなる癖がある、これは直さないとな。


「あまりこういう事は言いたくないのだけど・・・恋愛は自由、人の恋路に口を出すのも不躾とは思うけど」

「え?あ、うん」

「学校をデートコースに入れるのはやめてくれない?」

「え?いや、そんなつもりじゃ」

「ちょくちょく視線が飛んできて正直鬱陶しいのだけど」


 少し強めな口調で普通に怒られてしまった。

 とりあえず謝るしかなかった。


 茨城から帰って来た青木さん、今日はたまたま部活が午前までで午後は俺の終わりを待ちながらこの図書室で勉強をしていた。


 奥のテーブルで勉強をしている青木さん、ここからは離れているけど姿は見える位置にいてつい見てしまう。たまに目をやると必ず目が合って小さく手を振ってくれる。可愛過ぎることこの上ない。


「よかったの?仕事早く切り上げちゃって」

「うん、大丈夫大丈夫。特にやる事もなかったし紫ノ宮さん一人居れば足りちゃうから」

「そお?私は嬉しいけど、もし邪魔しちゃってたならごめんね」


 滅相もない!

 

 そもそも夏休み期間図書委員の仕事は強制ではないからと、結局紫ノ宮さんに追い出されてしまった。明日ちゃんと謝ろう。こっちが悪いのは認めるけど、紫ノ宮さん青木さんの事好きじゃなさそうだな。


 帰り道、青木さんの家の近くの公園に寄ってたくさん話をした。会話は青木さんの土産話がほとんどでまだ知らない彼女のいろいろが全部新鮮でただただ嬉しくて楽しかった。


「明日は夕方まで部活なんだけど、時間が合えばまた一緒に帰ってもいい?」


 俺の返事を心配そうに待つ彼女が可愛過ぎて意地悪したくなる。でも彼女が求める問いに対し俺は常に答えを一つしか持ってない。


「もちろん!」

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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