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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
75/231

新しい始まり、なんて思ってました。⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 七月になった。

 暑い、とにかく暑い。

 図書委員でよかったと本気で思っている。


「ねえ、白井君って今好きな人っている?」


 ずいぶんと唐突な質問につい慌ててしまった。


「なんとなく。ただの興味よ」

「ど、どうだろう。好きな女性っていっぱいいるけど、そういう意味じゃないよね?ごめん、俺よくわからなくて・・・」

「え?ううん逆にごめんなさい。そんな重く捉えないで、ほんとただの興味で聞いただけだから」


 困らせてしまった。

 なんだろう、何でもないただの会話もすぐ変な空気にしてしまう。


「白井君ってさ、ちょっと不思議」


 落ち着いたトーンであらためて変な言葉を投げられた。


「白井君ってちょっと人嫌いなとこあるでしょ?」


 隠してた訳じゃないけど悟られないように上手くやってたつもりなのに。

 前振りもなく突然に図星を突かれ同様が隠せない。


「内気と言うか臆病と言うか、ちょっと弱い子って印象。そういう子ってイジメられたりするでしょ?でも白井君はモテるのよ」


 返す言葉が見つからない。

 ただただ、なんか恥ずかしい。


「モテる理由はわかるの、可愛いから。それに凄く優しいし」

「そそそんな事は・・・。そんな人たくさんいるよ。俺は、ただ弱いだけ」

「・・・まあそういうとこよね『自分にできるのは人に優しくする事だけ』みたいな超奥手キャラっぽく見えて実は全然違う」


 え?そうなの?

 自分としてはそのつもりだったんですが。


「まあ、結局優しいってのはそうだけど、過程が違うでしょ?白井君は『優しくしたい』じゃなくて『関わりたくない』でしょ?」


 ・・・否定できない。


「自分が思う『優しい』を強引にぶつけてくる人の方が普通は多いと思う。結局は対価を求めた下心があって、物でも関係でも何かしらの見返りを期待しているのよね」


 なるほど、多分正論だ。棘があるけど。


「でも白井君ってちょっと変。ある程度の距離があれば平然と無視するのに、関わってしまう距離感だと絶対に無視できなくて、むしろ他の誰よりも真っ先に手を差し伸べる。多分だけど、放置した事で飛んでくる悪感情の方が厄介なのを知っているからなのかなって。でも印象強い助け方して気を遣わせるのも感謝されるのも嫌だから、偶然とか自分の失敗とか言葉を持ち出したりしてやり過ごす。ほんと変」


 すげー・・・俺が文書化された。


「さっきだってシャーペン拾ってくれたでしょ?」

「え?ああ、さっきね。でもそんなの誰でも」

「全然違う」


 違うの?


「『たまたま足元にあって気になって』って言ったんだよ?普通そんな事言わない」


 言わないの?


「普通は『落ちてたよ』って渡してくれる。そしてお礼の言葉を受け取って終わり。親切な人はそれだけよ。たまに『これ俺も持っててさ』って距離を詰めてくる人もいるかな、感謝があるから無視出来ないし凄く困るけど。前に『女の子には優しくするって決めてるんだ』なんて鳥肌立つ事言われた事もあったわ。これは最悪。それでもまあ、普通はそんなものよ」


 なるほど。


「だから、白井君みたいに人からの感謝自体を拒絶するようなやり方、普通じゃない。一度くらいは照れてって言えるかもだけど、常にそうならそれは異常よ」


 気にした事なかった。

 あと今日の紫ノ宮さんは凄く喋る。


「白井君はさ、何がそんなに怖いの?」


 琴線に触れられる、ってこんな感覚なんだろうか。

 無意識の中で心に蓋をして人との間に見えない壁をなるべく分厚く張る。

 一歩引いた俺がそんな俺を見ているようだった。


 きっと、構ってちゃんなら暗い表情を浮かべる場面。そんな時の俺はいつも反射で笑ってしまう。


「何も無いよ。俺ちょっとシャイだから、はは」

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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