新しい始まり、なんて思ってました。④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
昼はいつもなるべく早めに給食を済ませ図書室へ行く。そして俺の少し後くらいに紫ノ宮さんが来る。最近のルーティンだ。
いつものように二人並んで受付に座り利用者に備え準備をしていた。
「あ!白井くんじゃーん」
「ほんとだー」
数人の女子が俺に手を振りながら図書室に入って来た。そのまま奥のテーブルを囲み女子らしいトークをし始める。
図書室の利用者は、若干の本好きと若干のガリ勉とそれ以外はだべり場求めた女子達がほとんどだ。
今、受付に俺と紫ノ宮さんの二人がいるが実際にはそんなに仕事は無い。
そして、今日はうちのクラスの人がなんでか多い。
「モテモテね白井君」
図書室に入って来ては俺を見つけて手を振る女子。これでもう今日は三回目だ。
それを見て皮肉いっぱいに冷めた目の紫ノ宮さん。
俺は照れ混じりに小さく手を降り返すのがやっとで正直いっぱいいっぱい、気の利いた返しもできない。
「モテるとか、そういうのじゃないと思う」
「そお?たまに白井君のクラスの前通るけど、見る度違う女子と親しそうに絡んでるの見るわよ?」
「あっあれは・・・その揶揄われているだけで、別に仲良いわけじゃなくて・・・」
なんでこんなにも照れてしまうのか自分でもわからず、何故か必死に言い訳している自分が何かキモい。
「ほ、ほんとにっ!その、嫌なんだけど、なんか言えなくて・・・なんかやられ放題、みたいな。はは」
「・・・ふーん。じゃああれは?」
紫ノ宮さんの視線の先に青木さんがいた。俺が目をやると偶然にも目が合い、互いに下を向く。
ほんともううんざり、なんてため息を吐いていたのに、その瞬間落としたテンションが跳ね返ったみたいに鼓動と共に高鳴った。
「あっ、そうだ!読み終わった本、ちょっと平田さんに返してくるねっ!」
恥ずかしさの限界、青木さんに申し訳が無いけど耐えきれず逃げてしまった。
そして、図書室を出て司書室の戸をノックした。
「・・・・・ほんと、分かりやすいわね」
明るい声で中に通され、司書の平田さんはデスクで何か仕事をしてる風だった。
俺が本を差し出すと手を止め体をこっちに向けてから足を組み直した。
「うん。どおだった?」
「えっと・・・」
やっぱりいつも通り感想を言わなければ帰れない。今回もまた、内容がちょっとエロエグかった。
俺が躊躇すればするほど、嫌がれば嫌がるほど、平田さんは喜ぶ事を俺は知っている。だからと言って何かできるわけでも抵抗できるわけでも無く逃げられない。
無理やり、強制的、そして精神的に俺を陵辱する。
感想と言うよりも彼女が聞きたい言葉が出ない限り終わらない、そんなこの謎の時間だった。
ずっと忘れていた幼い頃の記憶。あの香取姉妹を思い出すようなそんなこの状況が、凄く嫌で辛かった。
とは言え俺ができる事といえば、ただ耐えるだけ。
耐える事は得意だった。
図書室に戻る頃には昼休みも終わりかけ、一人また一人と生徒達が出て行き、最後の生徒が出ていくタイミングに合わせて俺と紫ノ宮さんも図書室を出た。
放課後
「ねえ。そういうのが好きなの?」
平田さんに新しく渡された本を見てか紫ノ宮さんに突っ込まれた。
「い、いや。そんな事ないんだけど、渡されたから」
「そう。まあ有名作ばかりではあるけどいつもそういうジャンルだったから、まあ男の子だしね」
「い、いやいやいや!本当に渡されたからで!で、できれば本当はあまりこういうのは・・・」
「ふーん。なら私から平田さんに言おうか?」
「それは、えっと。大丈夫、です」
何も変えられず、救いの手を取ることも恐れてしまう弱い自分が本当に嫌いだ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。