新しい始まり、なんて思ってました。②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
図書委員の仕事も一週間もすれば随分と慣れる。紫ノ宮さんからの指示が無くても動けるくらいにはなった。
放課後、日によっては利用者が多く凄く混み合うが、今日みたいに閑古鳥が鳴いてそうな日もある。
「ねえ、本好きなの?」
「え?いや、その。あんまり、読まないです」
「そうなんだ。でもずっとシャーロックホームズ読んでない?」
「あっ、これはその。見てたアニメの影響で、なんとなく本物が気になっただけで」
「ふーん」
やる事もほとんど無くなり、のんびりと二人でBコートをしながら話していた。
「じゃあ、推理物が好きってわけじゃないのね。もし読むもの探していたら言って、私ジャンル問わず結構読んでる方だから」
「そうなんだ、本をたくさん読める人って凄いよね」
「・・・・・。あとね、薬学書は良いとして毒物劇物資料集を食いつくように見るのは辞めた方が良いと思う。なんて言うか、なんかちょっと絵面がヤバい」
最近の俺の趣味が否定されてしまった。
でもまあ、そんな会話も出来るくらいには親しくなったんだと思う。
俺のクラスでの事情を知らない紫ノ宮さんとこうやって親しくなれたのは本当に嬉しかった。
「白井君がいいなら頼んじゃうけど本当に平気?まあ私はいつもいるけど」
「うん。木曜以外は来るよ」
「そ、ならお願い。平田さんも助かるって言ってたし、私も本当に助かるわ」
「平田さん?」
「司書さんの事よ」
その後、紫ノ宮さんと共に図書室の隣にある司書室へ行き司書の平田さんへ報告をした。
「嬉しい!ありがとう。去年からずっと紫ノ宮さん一人で大変そうだったからね。まあ、何とかできなくはないんだけど意外とこっちの仕事も山盛りなのよねー」
「あ、いえ。まあ、役に立つなら嬉しいです」
この一週間、そこまで言われる程大した事やってなくて逆に申し訳ない。
でもなんとなく紫ノ宮さんも嬉しそうに見えたので、まあいいかという事にした。
それ以降、俺と紫ノ宮さんが居るとたまに顔を出してくれるようになり、凄く気さくに話をしてくれるようになった。
ただ、中々に距離を詰めてくるタイプで少ししんどくもあった。
五月に入り、司書の平田さんに勧められた本を読むようになった。
そして返却すると必ず感想を求められ、そんな会話が恒例となっていた。
もう何冊読んだだろう。
最近はちょっとマニアックというかちょっとエッチな内容の作品ばかり勧められなんか少し気まずい。
これも明日聞かれるのかな。
翌日、本を受け取った司書さんは、もはや当然のように俺からの言葉を待っている。
しかし、男子中学生としては何とも言葉に出しづらい内容に言葉を詰まらせていた。
「話して。変に言葉を変えたりしないで思った通りに言葉に出してみて」
「ええーっと、その・・・」
「ちゃんと言って」
簡単にあらすじを言うと、女子中学生が強姦にあってしまうところから始まり、やっと登校できるくらいに回復したかと思ったらそれをネタに学校でイジメにあってしまう。その後、親友と共に乗り越えていく話。
ただ、イジメというのも性的な描写が多く、基本的に女子の体の話や性体験の話ばかりの作品だった。
表現や言い回しが違えば、もはやエロ小説だ。
これ、本当に俺感想言うんすか?
次に渡された本もキツかった。
ある中学生カップルの話。
彼女は彼氏に隠れて援交をしていて、物語の途中でそれがバレてしまう。どうしても欲に負けてしまう彼女と誠実過ぎる彼氏との恋愛を描いた作品。胸くそ悪いままエンディングを迎えるものだった。
司書さんから渡される本はいつも、同世代くらいの性にまつわる物語ばかり。
そして毎回感想を言わされる。
照れとは少し違うもどかしさの中、何度も言葉を噛みながらいろんな性的表現を口に出して語る俺。
なんだろう、なんかもう、凄く嫌だ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。