新しい始まり、なんて思ってました。①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
花咲第二中学から霧のように去り、この西山中学へ転校して約一ヶ月が過ぎた頃。
担任に急かされ前の学校と同じくバスケ部に入部したものの、この学校の男子バスケ部は存在こそしているが活動はほぼ皆無だった。女子はちゃんと活動している為、やりたい時は女バスの練習に邪魔にならない程度にテキトーにと、なんともルーズな話だった。
想像はつくが他の運動部系の脱落者の巣窟となっていて、俺も二、三回活動して行かなくなった。
中学では部活と委員会の参加が義務のため、そっちも決めなきゃいけない。思いの外人気が無く、一番楽そうな図書委員を選択した。
生徒全体で人気が無いのか全学年でも俺を入れて五人しかいない。その為、可能な日は全て図書室の受付当番と言われている。
しかし、それも何ともルーズな話だなと思ったら、この学校では珍しく司書を雇っていて最悪生徒がいなくても図書室の管理はなんとかなるらしい。
今年度最初の委員会、俺と一年の一人が新規だった為、自己紹介含めた大まかな活動内容を司書が説明してくれた。
そしてその当日の放課後から活動となる。
の、はずなのに俺ともう一人の女子しかいない。
「一年の小山君は部活だから来ないわ。三年の先輩二人も去年からだけど来た事ないわね」
なんですと?
「委員会で説明した通り、最悪司書さんいるし白井君も部活優先でもいいから」
「あ、えっとその、俺バスケ部入ったんだけど、なんか活動してなくて。なのでこっち優先します」
「??、今さらの事言うのね?白井君二年でしょ?」
互いに頭の上に?を浮かべながら見つめ合ってしまった。
「あ!?えっと俺先月転校して来たばかりで、その何も知らなくて」
「あーそういえば。それは残念、でもほんと強制はしないから来れる日に来てくれればいいわ」
挨拶代わりの会話を済ませ、受付エリア内の備品の説明を一通り受けた。そしてカウンターの椅子に座り、今度は貸出や返却の手順を教わった。
テンションの起伏があまり無いクールな口調で淡々と話しているが、内容は凄く丁寧。何となく言葉の奥に少し優しさのようなものを感じた。
何処となく雰囲気が姉さんに似てるな。
「じゃあそんな感じで。私は新刊や入庫分の処理してるから、白井君は基本受付で空き時間にBコートをお願いしてもいいかしら?」
「う、うんっ!頑張りますっ」
何かあれば声掛けてね、と言いながら後ろで黙々と作業をしている彼女。段々と表情が柔らかくなっていったように思えた。
真面目の塊のような印象で最初は少し怖いと思ったけど実は凄く優しい人だ。綺麗な顔してるしもっと笑ったらいいのにな。
昼休みや放課後など図書委員がいる時は、司書さんは司書室にこもり事務的な事をしているらしい。
その為、利用者がいないと彼女と二人きり、そんな事もあって緊張がずっと取れない俺だった。
端整な顔立ちで白く綺麗な肌が目立つ、立ち振る舞いの良さもあって単純に『綺麗な人』と言うのかしっくりくる人だ。
艶やかな黒髪はおさげにしたって『美人』を隠せはしない。でもそんな真面目さもちょっといいなと思った。
それが、紫ノ宮風華との出会いだった。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。